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1973年にアルバム‘AEROSMITH’でデビューしたエアロスミスが日本で人気を得たのは、 確か3枚目のアルバムの中から‘Walk This Way’のスマッシュ・ヒットによってではなかった かと思う。1975年頃にはキッスやクイーンと共に色々な音楽雑誌で取り上げられ、人気が 急上昇し77年には初来日を果たし、ある意味この頃がバンドとして最初の頂点であった。 もちろん多少の浮き沈みはあったものの、現在も現役で活躍しているが、私が知っている 彼らはやはり主に70年代に限られてしまうので、ここではその初期のスタジオ・アルバムの 5枚を紹介しよう。何れもロックとは何たるかを知らしめてくれるような名盤と言える。 |
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AEROSMITH (1973) |
このデビュー・アルバムは2枚目の後に聴いたのだが、こちらの方が音的 には結構気に入ってしまった。何の音処理もされてないんじゃないかと思 わせる程のダイレクトなサウンドは、ブリティッシュ・ロックを下敷にしていて ギターのリフも単純明快な分かり易いものばかりで好きだ。名曲‘DREAM ON'’が収録されているのだが、その他のナンバーはR&B,R&Rを基本とし たストレート一本やりな曲ばかりで、これだけだったらアメリカを代表する バンドにはならなかった事を考えればやはり、これ以降の作品をプロデュ ースするジャック・ダグラスの力は偉大だなぁ、などど勝手に思ってしまうの である。 |
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GET YOUR WINGS (1974) |
もしデビュー・アルバムから先に聴いたら、まるで前作と違うバンドではな いかと誰もが思うであろう。それ程、このアルバムのサウンド作りはがらっ と変わった。ジョー・ペリーのギターと当然思われてたプレイの幾つかが実 はスタジオ・ミュージシャンのディック・ワグナーとスティーヴ・ハンターによ るものだということが後に判ったのだが、それを差し引いてもやはりジャッ ク・ダグラスの手腕は凄いの一言に尽きる。スティーヴン・タイラーのVO. も前作と比べると格段と進歩していて、日本ではこれがデビュー作となり彼 らのアルバムの中では隠れた名盤だと思っている。 |
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TOYS IN THE ATTIC (1975) |
それまでのサウンドに更にポップなエッセンスが付け加えられたアルバ ム。曲作りにおいても、ジョー・ペリーやトム・ハミルトンらが加わり多彩に なり、また、コーラスやジョー・ペリーのスライド・ギターなど前作までには聴 かれなったアプローチが加わった点においてエアロスミス・サウンドを確立 したアルバムと言える。‘WALK THIS WAY’‘SWEET EMOTION’のシング ルがヒットした他、壮大なオーケストラを使った‘YOU SEE ME CRYING’の ような優れたバラードがこのアルバムに花を添えている。 |
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ROCKS (1976) |
多少のサウンドの変化をみた前作に対して、このアルバムはダイレクトで 岩と岩がぶつかり合うような‘ガツン’と音がするようなサウンドに仕上がっ ている。遂に世界の『エアロ』となった記念碑的アルバムである。‘BACK IN THE SADDLE’でのうねるようなリズムとタイラーの搾り出すようなシャウ トが聴くものを圧倒する。これと言ったシングル・ヒットは出なかったが、ア ルバムは最高3位まで上り、アリーナ級のライヴ・バンドとなった。ハードな ギター・サウンド中心のこのアルバムはタイトルからも、ロックの原点を知 らしめるようなアルバムだ。全体的にはヘヴィーな曲が多い中、‘HOME TONIGHT’みたいな切ないバラードの出来がより一層光っている。 |
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DRAW THE LINE (1977) |
前作を踏襲したようなアルバムで、やはり‘DRAW THE LINE’でのタイラー の限界ギリギリのシャウトには鳥肌が立ってしまう。ジョー・ペリーが初の リード・ヴォーカルをとる曲があったり、ジャケットが漫画風だったり、録音 場所がお城であったりと話題も多く、‘ROCKS’と並んで初期エアロの傑作 とされている向きもあるが、個人的には個々の作品に印象深いものが見 当たらず、あまり好きではない。デビュー・アルバムでも‘WALKING THE DOG’のようなR&Bをカヴァーしているが、ここでも‘MILK COW BLUES’を カヴァーしており、これは好感が持てる演奏に仕上がっている。彼らのル ーツとも言うべきR&Bのカヴァー集でも出れば面白いな、などと又々勝手 に思ってしまうのであった。 |
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