ANGEL (エンジェル) |
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1975年にキッスを生んだカサブランカ・レーベルより‘ANGEL’(邦題:天使の美学)でデビュー。初期メン バーはフランク・ディミノ(vo.)、パンキー・メドウス(g)、グレッグ・ジフリア(Key)、バリー・ブラント(ds)、 ミッキー・ジョーンズ(b)で、翌1977年には来日もしており、当時はクイーン、キッス、エアロスミスに続く 人気バンドとして音楽雑誌ではかなりグラビアを賑わせていた憶えがある。ルックスが良かったせいも あって女の子のファンが多かったと思う。ちょっと後に日本でも人気が出始めたチープ・トリック同様、日 本からその人気が出たバンドではあった。しかし、イマイチ上記に挙げたバンドほど個性のあるサウン ドが足りなかったせいか、いつの間にか消滅してしまったバンドである。しかし、日本でもローリー寺西 (元すかんち)が『一番グレートなロック・バンド』と言っているこのバンドは今、再評価されても良い時期 なのかも知れない。 |
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Angel (1975) |
スフィンクス(?)の顔を思わせるようなエンジェル・マークがまず目を引くジャケットではあった。 音のほうはと言うとシンセサイザーを前面に押し出したサウンドで、後にアメリカン・ロックのマー ケットの主流となるようなサウンドがここではだいぶ多く聞かれる。1曲目の‘Tower’あたりはカン サスなどにも通じるようなハード・プログレッシヴ的なアプローチが見れる。‘Rock&Rollers’では ジミ・ヘンドリックスに影響を受けたというパンキー・メドウスのギターがフィーチャーされてはいる が、やはりグレッグ・ジフリアのシンセが全体をカバーしている。まだフランク・ディミノのVo.の線が 弱い点が気になるところではある。メロディ的にはイマイチ記憶に残る曲が少ないが‘On & On’ に良質な部分が見られる。邦題「天使の美学」 |
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Helluva Band (1976) |
全体的にカチッとまとめられた曲が多くなった2枚目。‘Feekin' Right’‘Anyway You Want It’ ‘Chicken Soup’などがキャッチーなメロディを持ったナンバーだ。しかし一曲の中で盛り上がる 部分が欠けている嫌いは一枚目と同様である。8分を越す力作‘The Fortune’やスロー・バラー ドの‘Feelings’などに前作には見られなかったバンドの新しい一面が垣間見れる。フランクの声 はこの様なナンバーでは上手く生かされていると思う。一枚目にもインストゥルメンタルの同じタイ トル曲‘Angel Theme’が収められているが、こちらはパンキーの叙情的なギターが上手く生か されている。依然、日本での人気は高く、翌年2月には来日公演も行うことになる。プロデュース は前作同様、ウィッシュボーン・アッシュなども手がけたデレク・ローレンスで、邦題は「華麗なる 貴公子」。 |
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On Earth As It Is In Heaven (1977) |
プロデューサーにはキッスを売り出して一躍有名になったエディ・クレイマーを起用。来日記念盤 となったこのアルバムから、ポップなメロディが一曲一曲の中に散りばめるようになってきた。 ‘She's A Mover’や‘On The Rocks’‘That Magic Touch’と言ったナンバーにそれが顕著に見 て取れる。曲によってはグレッグ・ジフリアのシンセサイザーが大分押さえられた演奏になってき ており、ハードなナンバーの演奏は殆どがパンキーのギターがメインとなっており、ここら辺はエ ディ・クレイマーの手腕によるところであろう。しかし、アルバム全体として捉えるとやはり少し統 一感に欠けてしまう部分は一体何故だろうか?邦題は「舞踏への誘い」。 |
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White Hot (1977) |
ベーシストのミッキー・ジョーンズが脱退して新たにフェリックス・ロビンソンが参加した彼ら4枚目 のアルバム。プロデューサーがエディ・レオネッティに変わったが、前作のポップなメロディ・ライ ンを盛り込んだ曲作りが一段と前進したようだ。甲高いフランクのVo.も多少ハスキーさを増して 良い感じに聞えるし、ここでの‘Don't Leave Me Lonely’‘Flying With Broken Wings’‘The Winter Song’と言ったバラード・タイプのナンバーが驚くほど秀逸な出来映えである。一皮剥け たような作品が並び、全10曲スキ無しと言った感じがするアルバムとなっている。そして彼らは 一年間ツアーに明け暮れ、次に発表するべきライヴ・アルバムに時間を費やすことになったので ある。邦題は「天使の反逆」。ジャケットが少し気味悪かったな(笑)。 |
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Sinful (1979) |
前作から多用され始めたコーラス・ワークはここでも健在で、‘Don't Take Your Love’‘Waited A Long Time’‘I'll Bring The Whole World To Your Door’などのポップでキャッチーなナンバー は同じ時期に活躍したボストン、スティックス、ジャーニーといった一連のバンドのサウンドに共 通したものがある。また全体的にギター・サウンドを中心とした曲作りへの変化が顕著で‘L.A. Lady’‘Bad Time’‘Wikd And Hot’と言ったナンバーではパンキーのギター・ソロが大きくフィー チャーされており、ハードな面がかなり上手く自分達なりに消化されているようだ。こうしたバンド のサウンドの変化がグレッグ・ジフリアが後に自らのバンド‘GIUFFRIA’を結成することと少なくと も関係してきたのだと思うのだが。 この後、翌年にバンドは先のツアーからのライヴ・アルバム‘Live Without A Net’を発表し、以 後スタジオ・アルバムの発表をすることなく解散してしまうのであった。このアルバムの邦題は 「蘇った天使たち」 |

