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結成は1969年。1970年にバンド名と同タイトルのアルバムによってデビューし、翌年の メロディ・メーカー誌のブライテスト・ホープ部門にてNo.1に選出され、一躍その名を知 られる事となる。ギターにアンディ・パウエル、テッド・ターナー、ベース&ヴォーカルに マーティン・ターナー、ドラムスにスティーヴ・アプトンというメンバーでスタートしたが、 その後メンバーが入れ替ったり、サウンドが変化していった。 特に日本においてはバンドの一つの売りである『ツイン・リード・ギター』が評判となって 、昔からのオールド・ファンも多い。後世のバンドにも多大な影響を与え、フィル・ライノ ットも彼らの出現によってそれまでのシン・リジーのサウンドをトリオ編成から、ハーモニ ー重視のツイン・ギター・カルテットへと変えたとの話だ。 そんなWISHBONE ASHの初期のアルバムにスポットに当ててアルバムを紹介しよう。 |
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WISHBONE ASH (1970) |
なんと言ってもアルバム冒頭を飾るナンバー‘Blind Eye’でのツイン・リード・ ギターのばっちり決ったユニゾンが爽快である。全編このギター・ユニゾンが バンドの特徴となり、更に叙情的でメロディアスな旋律は今までには無い、ブ リティッシュ・ロックの新たな夜明けを告げたのだ。また、デビュー・アルバム でありながら‘Handy’‘Phoenix’といったナンバーは10分を越える大作となっ ており、共にメロディー重視のインストゥルメンタルがクローズ・アップされた 聴き応え充分な作品に仕上がっている。邦題は『光りなき世界』。 私の見解ではデビュー作でありながら名盤であります。 |
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PILGRIMAGE (1971) |
こちらも更にインストゥルメンタルに比重が置かれたアルバムで、彼らのロッ クへの様式美を追求した作品と言える。やはりアルバム冒頭の‘Vas Dis’で のジャズ・エッセンスを取り入れたメロディー、‘The Pilgrim’における風景が 見えてくるような繊細なギター・ソロ・パートからプログレッシヴ・ロック系の展 開へと導かれるドラマチックな展開が素晴らしい。前作と比べると全体的に 力強い演奏が印象に残るが、そこにはツインリード・ギターを生かす、マーテ ィン・ターナーの3本目のギターとしてのメロディアスなベース・ラインがあるこ とも忘れてはならない。ラストの‘Where Were You Tomorrow’はライヴであ るが(CDではもう一曲追加)、スタジオ・テイクとはまた違ったライブ・バンドと しての魅力を見せ、後のアルバム‘LIVE DATES’での成功を予感させてくれ る。邦題は『巡礼の旅』。 |
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ARGUS (1972) |
『ロック名盤』なる本に必ずといって良いほど載っている名盤。MM誌にて同 年の年間最優秀アルバムに選ばれ、日本でもファンを一気に増やした。やっ ぱり一番のお気に入りは‘Blowin' Free’という事になるのかな。ここら辺が ちょうどASHと出会ったリアル・タイムな時期でした。‘The King Will Com e’‘Thorw Down The Sword’といった様式美を追求したナンバーは当時 全然好きになれなかったナンバーでしたが、さすが今聴いてみるとその一曲 の中でのドラマ性はこのバンド唯一無比のものと再認識いたしました。 ‘Time Was’の導入部からガラッと雰囲気が変わって後半のギター・バトル なんかは今聴いてもゾクゾクってきちゃいます。ヒプノシスのジャケットもより 一層幻想的な雰囲気をかもし出していて良いです。邦題は『百眼の巨人ア ーガス』。 |
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WISHBONE ASH (1973) |
初めてデレク・ローレンスの手を離れて、セルフ・プロデュースしたアルバム。 彼らの初期の中ではあまり語られることの少ない作品だ。全体の印象として は彼ら特有のドラマ性みたいなものが薄れてしまった感が強く、アルバムと しての統一感はあまり感じられない。しかし、一曲一曲のクオリティーは高く、 トラッドを上手く取り入れた‘Ballad Of The Beacon’や壮言な牧歌的な演奏 が光る‘Everybody Needs a Friend’、アンディとテッドのスリリングなツイン リード・ギターを存分に堪能できる‘The Doctor’など、前3作と比べると多 少アメリカン・サウンドを意識したようなサウンド作りがされている。そこら辺 からか、このアルバム発表に合わせた全英ツアーの後にテッド・ターナーが 脱退することになる。そのツアーの模様を収めたアルバム‘LIVE DATES’ (1973)もまたこのバンドを語る上では欠かせない。 |
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THERE'S THE RUB (1974) |
このアルバムからテッド・ターナーの後任ギタリストで、元‘HOME’というバ ンド出身のローリー・ワイズフィールドが参加。プロデューサーが当時、イー グルスやJ.ガイルズ・バンドらを手がけていたビル・シムジクとなった事でサ ウンドが前作にも増してアメリカナイズされて話題を呼んだアルバムでもある 。これが彼らが本当に望んだサウンドなのかどうかは良くは判らないが、 ‘Persephone’での繊細なギター、日本人好みの泣きのフレーズにはやは り参ってしまいます。名曲です。また、それとは逆に‘Hometown’でのウェ ストコースト・サウンドにも通じるカラッとしたギターの音色は特筆物です。 遂に哀愁のツイン・リード・ギターと言われたサウンドもここまで来たかという 感じで、遂には彼らは翌年全員がアメリカに移住してしまった。ここら辺から 私のASHへの興味は次第に遠のいてしまっていた。邦題は『永遠の不安』。 |
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HOME (1972) |
これはローリー・ワイズフィールドがアッシュに参加する前に在籍していたバンドで、後に ‘Year Of The Cat’などのヒットを飛ばすこととなるアル・スチュワートのバック・バンドで もあったらしい。詳しいデータが無いのだが、イギリス出身の4人組で、楽器構成はちょう どアッシュと同じだ。サウンドはアメリカン・サウンドに傾倒していて、カントリー・テイストに 溢れているギターが特徴的だ。どういう経緯でローリー・ワイズフィールドと接点があった のかは知らないが、ここでのローリーのギターでは特にこれと言ったものは見られないよ うな気がする。楽曲も同様に魅力的なものが見当たらないのが残念なところである。 強いて言えば1曲目の‘Dream’で、アッシュ参加後の原型とも言えるようなローリーの ギターが多少聴ける点が良いかな?いずれにしてもコレクター・アイテムでしょうか。 |
