BAD COMPANY

元FreeのPaul Rodgers、Simon Kirke、元Mott The HoopleのMick Ralphs、元King
CrimsonのBoz Burrellという、輝かしい経歴を持つ4人によって結成されたスーパー・バンド。
イギリスではLed ZeppelinのSwan Songレーベルより1974年にデビュー・アルバムを発表
している。1984年にVO.の Rodgers脱退後は完全にアメリカナイズされた音作りとなってい
たが、1995年にRobert Hartという Rodgersと声質がそっくりで、ソウルフルな歌唱法まで
うりふたつの新Vo.とDave ColwellというSide  Guitaristの加入によって、1970年代の
ガッツあるストレートなSoundが蘇えってきた。Ralphsのギターも健在です。
ここでは特に私の好きな1970年代のBad Companyを紹介していきます。


BAD
COMPANY
(1974)
イントロの1、2、3…というカウントから始まる‘Can’t Get Enough’のギター・リフ
一発でノシてくれた。Ralphsの作品で、在籍していたMott〜のOne Of The
Boysのリフのパクリかなと思せる。彼は他に、‘Moving On’‘Ready For Love
など魅力的な作品を提供しており、特にテクニック的に優れたところは見当たら
ないが、判りやすいストレートなリフとフレーズが印象に残る。 RodgersのVo.の
素晴らしさはFreeの時から実証済みである。Burrellのベースラインも単純明快な
がらツボを得ている。ジャケットもシンプルで、音で勝負との意気込みの現れか?
STRAIGHT
SHOOTER
(1975)
このアルバムも一曲目の痛快なハード・ロックンロールナンバー‘Good Lovin’
Gone Bad’で 我々をノシてくれます。Ralphsのストレートな作品とは対照的に、
Rodgersの作品はブルース・フィーリング溢れる作品が主で、ソウルフルに歌い
上げてくれています。前作と比べると多少サウンド的にアメリカ・ナイズされ、評
価的には今一つであった。ラストのバラード’Call On Me’は後半の泣きの
ギターもなかなか聴かせてくれてます。Kirke作のバラードが2曲入っているが、
これは愛嬌か?
RUN WITH
THE PACK
(1976)
この3作目は原点に戻って、R&Bフィーリング溢れるストレートでハードなサウンド
になっている。Rodgers作のバラード‘Love Me Somebody’‘Do Right By
Your Woman’などは彼が在籍していたFreeを思わせ、ソウルフルに歌っている。
全英・全米でNo,1となった1st.アルバム同様、ブリティッシュ・サウンドを基本と
し、‘Live For The Music’‘Honey Child’‘Run With The Pack’‘Sweet
Lil’ Sister’などがその象徴的な作品といえる。またエンジニアのRon Nevison
はこの後‘STARSHIP’‘HEART’などをプロデュースし活躍する。
BURNIN'
SKY
(1977)
全12曲中Ralphsの曲は競作の2作のみと、ほとんどRodgersが主導権を握った
作品となった4作目。1曲、1曲をとってみればどれも聴きやすい作品であるのだが、
アルバム全部を聴き終えた印象はどうも焦点がぼやけてしまって、可も無く不可も
無くといった感じだ。 この作品あたりから、  RodgersとRalphsの方向性の違い
が表れてきたようだ。Ralphsのギターソロ(元々そう多くは無い方だが)は殆ど
鳴りを潜めてしまっている。ジャケットでの、Paul Rodgersのハッピ姿は一体何を
意図しているのであろうか?
DESOLAION
ANGEL
(1979)
広大なアメリカのハイウェイにあるガソリン・スタンドを描き出しているHipgnosisに
よるジャケットが象徴しているように、サウンドもかなりアメリカナイズされており、
かつてのR&B色は殆ど無くなってしまった。多少Ralphsの作品‘Lonely For
Your Love’にみられる程であるが、その彼さえも ‘Oh,Atlanta’のような曲を
書き、遂にバドカンもレイド・バックしたかと思わせた。でもRodgersのVo.もナカ
ナカのびのびとしていて、悪くはない。しかし、次のアルバム‘ROUGH 
DAIAMOND’を最期にRodgersが脱退。バンドは一時解散状態に追い込まれる。