BE BOP DELUXE
ビー・バップ・デラックス、1974年〜1978年にブリティッシュ・ロック界において、モダーン・
ポップの世界を確立する。リーダーはVo.&Gのビル・ネルソンだ。デビュー・アルバムこそ
時期的にグラム・ロックの亜流として扱われたりもしたが、2枚目のアルバムからはメンバーを
全員入れ替えて、プロデューサーにロイ・トーマス・ベイカーを招き、徐々に自己のサウンドの
変革をし始める。
3枚目〜4枚目にして彼ら独自のモダーン・ポップ・ワールドのスタイルを完成させた。しかし
それ以降ビル・ネルソンの興味は電子サウンドに向いてしまい、彼のビー・バップ・デラックス
でのキャリアは幕を下ろす。3作目以降のプロデューサーはジョン・レッキーで後にXTCなど
もプロデュースする。後に多くのバンドに影響を与えたそのモダーン・ポップな世界は今一度
再評価されても良いのではないだろうか?
5枚目のライヴ・アルバムまでは特に全部気に入ってるので紹介します。日本ではかなり知名
度は低いが日本盤でも4枚目の‘Modern Music’は入手出来るので、是非とも聴いてもら
いたいアルバムです。





AXE VICTIM
(1974)
発売当時はD・ボウイやR・ミュージックらと、そのサウンドを比較される
事が多かったのだが、私はどちらかと言うとロックン・ロール・バンドと
認識していた。とにかくビル・ネルソンのギター・プレイが光る一枚で、
Axe Victim’や‘No Trails To Heaven’などで聴かれるギターの
多重録音におけるジミヘン・チックなプレイが必聴だ。ネルソンはこの
後、彼のプレイに対して他のメンバーは力量不足と見なして全員クビ
にしてしまうのであった。
FUTURAMA
(1975)
ここではクイーンをプロデュースして一躍有名になったロイ・トーマス・
ベイカーを招き入れ、メンバーを一新し、ネルソン自身がキーボードも
演奏している。サウンドは前作とは比べ物にならないくらいタイトに仕
上がっており、一曲目の‘Stage Wispers’からドラムスのサイモン・
フォックス、ベースのチャールズ・トゥマハイのプレイがネルソンに一歩
も引けを取ってないことを実証してくれる。‘Maid In Heaven’始め、
全体的にキャッチーな曲が多い。
SUNBURST FINISH
(1976)
次作が彼らの最高作と言われているが、このアルバムも決して引けは
取ってない。特にA面(1〜5曲目)はまるで壮大な一曲のように流れ
が続いていて、必聴だ。ここから、キーボード奏者が加わり4人となる。
ここからはレゲエのリズムを取り入れた‘Ships In The Night’がスマ
ッシュ・ヒット。これ以降のスタジオ・アルバムではネルソンのギター・
プレイは押さえ気味である。尚、ジャケットはネルソンのコンセプトによ
るもので、燃えたぎるギターはジミヘンへのオマージュだそうだ。
MODERN MUSIC
(1976)
モダーン・ワールドを描いた作品で、トータル・コンセプト・アルバムと
言える。全体的なバランスで聴かせるアルバムで、これと言った一曲
は見当たらないが7曲からなる‘Modern Music’組曲がやはり一つ
の聴き所と言えよう。メロディーの美しい作品が多く、ネルソンのギター
プレイが殆ど鳴りを潜めてしまったのは少し寂しいところだが、スタジオ
ワークを駆使して作り上げたサウンドは、また違った意味でこのバンド
に新たな魅力を与えてくれた。
LIVE !
IN THE AIR AGE
(1977)
4人のプレイがいかんなく発揮されており、ライヴでもこのバンドの良質
な部分は全然損なわれていないことを証明したアルバムだ。スタジオ
盤とは違ったアレンジで聴くものを飽きさせないし、キーボードのアン
ドリュー・クラークのプレイが所々で冴え渡っている。聴き所は8分にも
及ぶ‘Adventure In A Yorkshire Landscape’で、ネルソンの想い
入れたっぷりのギターは、そのテクニック、メロディアスな旋律はベスト
テイクと言えるだろう。


Be Bop Deluxe