Chuck Berry (チャック・ベリー)


言わずもがなKing of Rock'n Roll。ロックンロールの神様的存在だ。彼のステージを初めて見たのが
2005年だったろうか。そう、全盛期に比べたら全然指も動かず得意のダックウォークも歩数が少なく、
精彩に欠けた印象は確かにあった。
それでも誰もが憧れるロックンローラーは輝いている何かを持っていた。
ギターを持ってステージに立っているだけで絵になる。
ワンフレーズ弾いただけでチャック・ベリーだと判るその存在感。
ビートルズもストーンズもキンクスも皆、一曲はレコーディングしている。
発表されて無くとも、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックやリッチー・ブラックモアにブライアン・メイも一回は
チャック・ベリーの曲を必ず演奏したことがあるはずだ。
名だたるギタリストたるものが一回は通過する道、それがチャック・ベリーなのだ。
ロックン・ロールとは何か?と言う問いに対して、ジョン・レノンいわく「ロックン・ロールに別の名前を
付けるとすれば、それは”チャック・ベリー”だろう。」と答えている。
チャック・ベリーの存在を如実に示している名答だと思う。

私のHPでも紹介している多くのアーティスト、バンドがリスペクトしている現役のロッカーだ。
ここでは私が所有している音源の中からチャック・ベリーの数多くのカヴァー・ナンバーを紹介したい。


以下、アーティスト名・アルバム名・発表年・チャック・ベリーのカヴァー収録曲名を表示
Graham Bonnet

Line-Up
(1981)
収録曲
Anthony Boy
レインボーに加入して「ダウン・トゥ・アース」をヒットさせたが、その後半ば脱走状態で脱退。
これはその直後に作られた彼の3枚目のソロ・アルバムだ。バック・メンバーにはコージー・
パウエル、ジョン・ロード、ミッキー・ムーディー等ホワイト・スネイク人脈を中心に我がステイ
タス・クォーもプロデュース(2曲)と演奏で参加している。カヴァー曲のセンスも良く、ロネッツ
の「Be My Baby」、アージェントの「Liar」、キンクスの「Set Me Free」等。
そしてチャック・ベリーのカヴァーが「Anthony Boy」。これには痺れた。ベリーのカヴァーでは
かなり渋く、ありそうで無かった。最初はバックはステイタス・クォーの演奏だとばかり思って
いたが、ライナーノーツを読むとどうやらギターはムーディーのようだ。どう聴いてもクォーの
ノリなのだが・・・。ブギー調のギターがご機嫌で、ベリー・マニアなら是非とも聴いて欲しい
一曲だ。
The Rolling Stones

Love You Live
(1977)
収録曲
Around And Around
フェイセス解散後ストーンズに加入したロン・ウッド参加の初ライヴ・アルバム。ようやく出た
かという感じの2枚組ライヴ。当時はフェイセスのノリを感じられなかったロン・ウッドのギター
に物足りなさを感じたものだった。1・2・4面(レコード当時)がアリーナでのライヴで、チャック
・ベリーのカヴァー「Around And Around」が収録されている3面だけが、どこかの小さいライ
ヴ・ホールでの演奏らしい。スタジオ・アルバムでは確か2枚目にも収録されていたが、ここ
での演奏はかなりラフで、わざとか60年っぽい演奏だ。メンバーのやたら楽しそうな雰囲気
が伝わってくる。やっぱりチャック・ベリーをやらせたらストーンズは上手い。ロン・ウッドのギ
ターが妙に存在感がある。
思えばビートルズとストーンズを通してチャック・ベリーのカッコ良さを知ったようなもんだ。
Linda Ronstadt

Living In The USA
(1978)
収録曲
Back In The U.S.A.
ショート・カーリーヘアーのリンダにはかなりビックリしてしまったアルバム・ジャケット。可憐
な乙女のイメージの彼女がローラー・スケート履いた姿は当時はいまいちピンとはこなかっ
た。
しかし、中身は極上のアメリカン・ポップス満載だ。オープニング・ナンバーがチャック・ベリー
の「Back In The U.S.A.」と言う所がなんとも嬉しく、ワディ・ワクテルのギターとドン・グローニ
ックのピアノがご機嫌で、リンダのパンチの効いた歌声も彼女のもう一つの魅力だ。
エルヴィス・コステロの「Alison」、J・D・サウザー「White Rhythm &Blues」、リトル・フィート
の「All That You Dream」やモータウンのヒット曲「Ooh Baby Baby」などその選曲のセンスの
良さは相変わらずで、様々なリンダの声が楽しめる。極めつけはアルバム・ラストを飾るプレ
スリーのカヴァー「Love Me Tender」で、チャック・ベリーで始まりプレスリーで終るという構成
が聴き終えた後にアメリカン・ポップスのエッセンスがぎっしりと詰まった贅沢なアルバムとの
印象を強く持ってしまう。
Edgar Winter's
White Traash

Roadwork
(1972)
収録曲
Back In The U.S.A.
同じく「Back In The U.S.A.」が続きます。
エドガー・ウィンターのライヴ・アルバムです。バックのホワイト・トラッシュはブラスを交えた
とてもソウルフルでファンキーな演奏を繰り広げています。エドガー・ウィンターがリードVo.を
取っているナンバーはむしろ少なく、ジェリー・ラクロアのほうが多いです。
プロデューサー兼ギタリストで参加のリック・デリンジャーのギターが「Back In The U.S.A.
で炸裂する。長いギター・ソロを交え彼の持ち味を遺憾なく発揮したナンバーだと言える。
ロックン・ロールの醍醐味を存分に出していて。ギターだけでなく、決して上手いとは言え
ないそのVo.からもステージ上での気迫が充分伝わってきます。
もう一つの聞き物としてはジョニー・ウィンター参加の「Rock And Roll Hoochie Koo」だ。
これでもかとギターを弾き倒している所が凄いです。
MC5

Back In The USA
(1970)
収録曲
Back In The U.S.A.
デトロイト出身の5人組。デビュー・アルバム「Kick Out The Jams」が有名だが、このアルバ
ムはそれに続く彼等2枚目のアルバムだ。リトル・リチャードの「Tutti-Frutti」で始まりチャッ
ク・ベリーの「Back In The U.S.A.」で終わる構成がこのアルバムが何たるかを如実に物語っ
ていると言えよう。
取り分けアルバム・タイトルに「Back In The U.S.A.」を冠した所に決意の固さが現れている。
殆どの曲が3分以内と言う潔さ。ギタリストが二人いるが無駄なギター・ソロは一切なし。
元祖パンクとも言えるかも知れない。
全11曲、28分33秒を怒涛のロックンロールで突っ走る。
Jonathan Richman
&
The Modern Lovers

The Best of
(1976)
収録曲
Back In The U.S.A.
この人のこのジャケットは昔から知っていたし、名前も色々な所で見聞きしていたが兎に角
聴くチャンスが殆ど無かった。で、この人のCDを何故買ったかと言うと、それは単純に、ジョ
ーン・ジェット姉御がこの人の「Roadrunner」をカヴァーしていて、それが無茶苦茶カッコ良か
ったからオリジナルを聴きたかったからだ。だからベスト・アルバムで充分だった。感想はと
言うと、オリジナルより断然姉御のほうがカッコ良かった。迫力の違いかな?
この人の声は好き嫌いが分かれると思う。私にはちょっと駄目な部類の声質に感じる。
で、肝心の「Back In The U.S.A」だが妙に軽すぎる。これが良いと言う人をもちろん否定はし
ないが、私にはグッとこなかった。
只、中古で入手したこのアルバムは二枚組で、もう一枚は『Beserkley』と言うレーベルに属
している様々なバンドの曲が22曲も聴けるのが良い点だ。収録されているバンドはと言えば
Earth Quake、Greg Kihn、Rubinoos等全7バンド。マイナーなレーベルだが、結構良いバンド
が多く、これはこれでちょっとした掘出し物だった。
The Band

To Kingdom Come
(1989)
収録曲
Back To Memphis
ds.のリヴォン・ヘルムがVo.を取るチャック・ベリーのナンバーの中では比較的地味目なこの
曲をザ・バンド流に見事に仕上げている。
1973年のNY.でのライヴ録音で、スタジオ・アルバムには未収録のものだ。
この頃のツアーの1曲目に演奏されていたらしく、オープニングのMCのメンバー紹介から収
録されており、メンバーの名前が呼ばれて登場する度に客席から歓声が沸きあがる様子が
まさにこれからライヴが始るって感じで、とってもこの雰囲気が素敵なのだ。
演奏はロビー・ロバートソンのトリッキーなギターとリチャード・マニュエルのヒューヒューと唸
るオルガンが素晴らしく、また、リヴォン・ヘルムのドラムもまさに乗っているという感じだ。
チャック・ベリーのカヴァーでは、かなりイカシている選曲と演奏だ。一聴に値する。
Status Quo

Status Quo Live
(1977)
収録曲
Bye Bye Johnny
ステイタス・クォーの70年代最高の2枚組ライヴ・アルバム収録。スタジオ・アルバムは1975
年発表の「On The Level」収録。どちらも秀逸の出来なので甲乙つけがたいのだが、ここは
敢えてライヴ・アルバムを選択した。何故ならば、彼等が優れたライヴ・バンドだからで、ここ
での「Bye Bye Johnny」のプレイもこのアルバムの中のハイライトの一つと言えるからだ。
イギリスではNo.3に輝き、この時期が一番人気があったのではないだろうか。Vo.はbのアラ
ン・ランカスターでお世辞にも上手いとは言えないが、気迫のこもったVO.と言える。
途中、お馴染みのブレイクする所ではリードGのフランシス・ロッシが聴衆を煽っている様子
とそれに応えて聴衆が大合唱して嫌が負うにも興奮度を↑Upさせてくれる。
彼等のステージを観た事がある人間は判っていると思うが、曲のラストではフロントの3人が
横に並び、揃って頭を垂らして演奏する姿は実にカッコ良いと言う一言に尽きる。
まさに彼等のライヴ・アクトの真骨頂と言えよう。70年代の彼等を知りたければ、先ずはこの
ライヴ・アルバムを聴いて貰いたい。
MUD

MUDROCK(1974)
収録曲
Bye Bye Johnny
最初にこのMUDを見たのが当時私が買っていたロック雑誌「音楽専科」でであった。そのペ
ージには奇しくも同時期にデビューしたクイーンの写真も載せられていたのをはっきりと憶え
ている。両バンドとも4人組、クイーンはレッド・ツッペリンの後継者みたいに書かれ、片やこ
のMUDはデビュー3曲目にして初めてヒットしたナンバー「Teiger Feet」がイギリスで1位にな
った事が書かれていたように思う。その写真も結構カッコ良く写っていて食指が働いた。
間もなく日本でもその「Tiger Feet」がラジオから流れ始め、すぐにそのカッコ良さに痺れて
ファンになってしまった。
このアルバムはそのMUDのデビュー・アルバムで当時ヒットした目玉のシングル・ナンバー
が、なんとメドレー形式で短時間の収録となってしまっていた。しかし、彼らの魅力を遺憾なく
発揮しているとは思う。元来、彼らはニッキー・チンとマイク・チャップマンのプロデュースによ
るシングル・ヒット志向のバンドであった。で、アルバムでは何を売りにしたかと言うと、オー
ルディーズ・ロックン・ロールをパーティー形式にしたアルバムを作ったのだ。これは結構受
ける。
Hippy Hippy Shake」「The End Of The World」果ては「In The Mood」までを披露。
ベリーのカヴァー「Bye Bye Johnny」はアルバムラスト・ナンバーに収録。少々コミカルに演
奏されてしまっている所が物足りなさを感じるが、アルバムの最後を締めくくると言うポジショ
ンに抜擢されたところには満足しようじゃないか、うん。
Lord Sutch

Hands Of Jack The Ripper
(1971)
収録曲
Bye Bye Johnny
Johnny B. Good
Roll Over Beethoven
ロード・サッチ、しかし彼は貴族出身なんかでは全然ない。只のミュージシャンです。付け加
えるとしたら、あとは政治活動もしていた、という位でしょうか・・・。
それはさておき、このロード・サッチのアルバムは参加メンバーがリッチー・ブラックモア、キ
ース・ムーン、ノエル・レディングと言った大物が参加していて、この前作ではジミー・ペイジ
やジェフ・ベック、ジョン・ボーナム等も参加していました。こちらは擬似ライブ・アルバムとで
も言うのでしょうか?そんな雰囲気のアルバムです。ここでは3曲のチャック・ベリー・ナンバ
ーをカヴァーしています。どれも独特のノリがありますが、それは取りも直さずリッチー・ブラ
ックモアのギターに寄る所が大きいと思う。楽しげにギターを弾いている姿が目に浮かんで
来ます。いや、リッチーが楽しげにギターを弾いている姿って一度も無いのですが(笑
特に「Bye Bye Johnny/Johnny B. Good」はメドレーになっていて、リッチーのトリッキーなフ
レーズが聞き物。得意のギターをギュンギュン言わせる所なんかは鳥肌モノで、思わず曲が
終わると同時にギターを叩き壊すんじゃ無いか、ってノリです。
他の収録曲もみなロックン・ロールのスタンダード・ナンバーばかりなので、この手の曲が好
きな人には是非とも聴いて貰いたいアルバムです。サッチのVo.が好き嫌いが大きく分かれ
る所ではありますが。
The Rolling Stones

Get Yer Ya-Ya's Out!
(1970)
収録曲
Carol
Little Queenie
ブライアン・ジョーンズ亡き後のミック・テイラー加入後初めてのアメリカン・ツアー時のライヴ
・アルバム。時は1969年、場所はニューヨーク、マジソン・スクエアガーデンだ。
選曲はもちろんベスト、演奏もストーンズらしいラフでグルーヴしたノリが良く出ている。
しかし、このアルバムで一番目を引くのがジャケットだ。文句無くカッコ良い。なんと言っても
主役はチャーリー・ワッツだ。いくらミック・ジャガーやキース・リチャードが頑張っても、飛び
跳ねているチャーリー・ワッツには勝てない。しかもロバがドラムとギターを背負っていると来
たもんだ。これがライヴ・アルバムのジャケットだなんてGreat過ぎるぜ、まったく!(笑
前置きが長くなったが、ここに収められた10曲中2曲がチャック・ベリーのカヴァーだ。いかに
彼等がチャック・ベリーをリスペクトしているかが判る。2曲ともに、ノリはまさにストーンズ風
R&Rで、わざとテンポを落としてグルーヴィーなロックン・ロールに仕上げている。
惜しむらくは2枚組みで出して欲しかった。いつの日か完全版が出ることを願う!
Status Quo

Never Too Late
(1981)
収録曲
Carol
ここでもお得意のチャック・ベリー「Carol」をカヴァー。確か、私の記憶によるとこのアルバム
まではフォノグラムからずっと日本盤が発売されていたのだが、何故かこのアルバムだけ飛
ばされて日本盤では発売されなかったんじゃないだろうか?ある日この次のアルバムが発
売されたことを知り秋葉原の石〇電気に買いに行ったら輸入盤でこれを見つけてナンダこ
りゃ状態だったのを良く覚えているからだ。もしかして私が日本盤発売されていたのを知ら
なかっだけ?
まぁ、前置きが相当長くなってしまったが、このアルバムはかなりポップでありながら70年代
のQuoを思い出させるようなギターを前面に出したアルバムだ。ブギー色も結構濃い。
その中でレコードで言えばA面最後にこの「Carol」は相当カッコ良い。「Good Luck!」の掛
声(?)に続き威勢の良いギターの響き、そして途中で変調する辺りがイケている。
フランシス・ロッシのギターも久々にノッている感じだ。曲はフェイドアウトして終わるのだが、
もうちょっと聴きたい、と思わせる所がミソだな。
Ted Nugent

Rick Derrinder's
Rock Spectacular
(1982)
収録曲
Oh , Carol
このアルバムは2009年にCD化されたものであるが、録音自体は1982年New YorkのRitzで
のライヴである。彼のバンドDerringer名義では無く、カーマイン・アピス、ティム・ボガート、
テッド・ニュージェント、サウサイド・ジョニー等とバンドを組んでの演奏となっている。リック・
デリンジャーの曲以外では、ベック・ボガート&アピス時代の懐かしい「Lady」やテッド・ニュ
ージェントの全米30位のヒット曲「Cat Scratch Fever」などが演奏されている。その中から
テッド・ニュージェントがお得意のチャック・ベリーの「Carol」(ここではOh , Carolと表記され
ている)を演奏。バックにカーマイン・アピスとティム・ボガート、そしてリック・デリンジャーと
言う何とも豪華絢爛な顔ぶれだ。テッドらしい豪快なシャウトも素晴らしいが、ここではリック
・デリンジャーのリード・ギターが光る。チャック・ベリー・スタイルはお手の物という感じだ。
思わず「Johnny Winter And Live」を連想させるようなギターだ。そして最後はお約束のマッ
コイズ時代のヒット曲「Hang On Sloopy」を演奏、全員で大合唱してライヴの幕を閉じる。
Dave Edmunds

D.E.7TH
(1982)
収録曲
Dear Dad
79年の「Repreat When Necessary」以来すっかりカヴァー・アルバムづいているデイヴだが
ここでも同様、素晴らしいカヴァーを披露している。一曲目の「From Small Things Big Things
Come」は、なんとブルース・スプリングスティーンのライヴを観に行き、楽屋に遊びに行った
らその場でスプリングスティーンからプレゼントされた曲だそう。こりゃ、凄い話だね。。
効果的にブラスが入っていたりする曲なんかもあるが、基本的にはカントリー・チックなR&R
ナンバー集という感じになっている。このアルバムまでは3作ロックパイルの面々が演奏して
きたが、ここでは自己のバンドを作っての演奏となっている。
アルバム・タイトルは彼のイニシャルとギター・コードの「D」と「E7」に引っ掛け、そして7枚目
のアルバムと言うことで、実に洒落たネーミングだ。
お得意のチャック・ベリーのカヴァー・ナンバーは「Dear Dad」。アルバム最後を飾り、ベリー
の楽曲ではあまり知られていない楽曲で、まさに渋い選曲と言えるだろう。ベリー・スタイル
のドラムにベース、ピアノとギター一本いう基本型での演奏で1分51秒という短いナンバーだ
がチャック・ベリー・フリークぶりは充分に伝わってくる。
Brownsville Station

Air Special
(1978)
収録曲
Down The Road Apiece
それまでは軽快なロックン・ロール・アルバムを作ってきた彼等だが、このアルバムではリズ
ムが重たいナンバーが多い。ハード・ロックが衰退し始め、ヘヴィ・メタルの機運が高まって
きた時代でもあった。紐で結ばれた包装紙にメンバーの顔をあしらった切手が貼られている
と言う、ちょっと洒落っ気のあるジャケットだ。
ここでは初めてチャック・ベリーのナンバー「Down The Road Apiece」をカヴァー。正確には
チャック・ベリーのオリジナルでは無くドン・レイという人の作曲で、1946年にエイモス・ミル
バーンによって発表されたナンバーだ。しかし、チャック・ベリーのカヴァーが尤も有名で
世間的にはチャック・ベリーのオリジナルと思われていたりする。
ここでは豪快なギター・サウンドで突っ走り、実にスカッとするR&Rを演奏。
Foghat

Zig-Zag Walk
(1983)
収録曲
Down The Road Apiece
再結成前のラスト・アルバム。前作がカヴァー・アルバムで、このアルバムでもカバー・ナン
バーを3曲。そのうちの一曲が「Down The Road Apiece」。彼らお得意のチャック・ベリーの
カバーは「Maybelline」「Run Rudolph Run」に続いて3曲目だ。
前作はどちらかと言うとR&Bのドロ臭いナンバーが多かったが、このアルバムはもうちょっと
ロックン・ロール度は高い。で、取り分けこの「Down The Road Apiece」はかっ飛ばしてくれ
ていて嬉しい限りだ。ロンサム・デイヴのVo.もノリノリで演奏時間が2分半と短くフェイド・ア
ウトされてしまう所が痛し痒しと言った感じだ。フォガットの生ライヴは遂に見れなかったが
こんな感じのノリノリのナンバーを観た日にゃ、もう死んでも良いと思っちゃうね(笑
発売当時は、かなりガッカリの評価だったけど、今こうしてじっくりと聴き返すと思いのほか出
来が良いアルバムなのだ。当時はまだ子供だったってことかな。
大人のロックンロール・アルバムだね、これは。
Dave Edmunds

Tracks On Wax 4
(1978)
収録曲
It's My Own Business
このアルバムでのデイヴの歌声はちょっと尋常じゃない。特にロックン・ロール・ナンバーに
おけるシャウトぶりは鳥肌モンだ。アルバム冒頭の「Trouble Boys」や6曲目の「Readers
Wives」、そして10曲目のお得意のチャック・ベリーの「It's My Own Business」でのシャウ
トぶりこそが真骨頂。バックにニック・ロウ、ビリー・ブレムナー、テリー・ウィリアムズという
ロッックパイルの面々が熱い演奏を繰り広げ、デイヴは曲が始るやすでに全開。間奏の合間
もシャウトは止まることなく、まさにノリノリなのだ。他の曲はどれも3分くらいなのだが、この
曲だけは歌自体は2分くらいで終わっているのだが、あとの2分近くはギター・ソロとその合
間にデイヴのシャウトが延々繰り広げられるという展開なのだ(笑
この一曲だけでも聴く価値のあるアルバムと言える。
Johnny WInter

Johnyy Winter-LIVE
(1971)
収録曲
Johnny B. Good
このライヴでの「Jonny B. Good」は本当にカッコ良い。「ロックン・ロール!」の掛け声で始る
お馴染みのあのイントロ、そして荒々しくシャウトするジョニー・ウィンターのVo.最高だ!
これこそ正にロックン・ロールだ。
プロデュースにジョニーと共にリック・デリンジャー、ベースにランディ・ジョー・ホッブス、ドラム
にボビー・コールドウェル、そしてサイド・ギターにリック・デリンジャーという最強のラインナッ
プ。悪かろうはずがない。手数の多いランディのドラムもビシっと決めてくれているし、ボビー
のベースもブンブンと唸って良い感じだ。間奏でジョニーとリックのツイン・ギターが火を噴く!
他にお薦めのナンバーはお得意のストーンズの「Jumpin' Jack Flash」と待ってましたの
ロックン・ロール・メドレー「Great Balls Of Fire / Long Tall Sally / Whole Lotta Shakin'
Goin' On」で決まりだ。
全6曲だが熱いライヴ・アルバムとは正にこのことだ。欲を言えば2枚組で聴きたかった!
スタジオ・テイクは「Second Winter」に収録。
Jimi Hendrix

In The West
(1971)
収録曲
Johnny B. Good
暫くは「Johnny B. Good」が続きます。
ここに収められたライヴは「サンディエゴ・スポーツ・アリーナ」「バークレー・コミュニティ・セン
ター」「ワイト島ポップ・フェスティバル」という何れも69〜70年のステージから抜粋されたもの
である。しかしながら、演奏の質の高さはピカイチだ。惜しむらくはドラム、ベースの音がいま
いちクリアでない。珍しいビートルズのカヴァー「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」と
やたらエモーショナルな「Little Wing」が素晴らしい。
しかしながら、ここでの必聴ナンバーと言うとやはり「Johnny B. Good」にとどめを刺す。物凄
いアグレッシヴなギター・ソロが光り、極めつけが間奏の一部では歯を使っての演奏と言う
暴挙に出るのである。音だけ聴くとどこで歯を使って演奏しているか判らないほど流暢だ。
ここら辺がジミヘンたる所以なのだろうか・・・。
兎に角、この一曲だけでも価値のあるアルバムだと言いたい。(実際に私がそうだから)
Dr. Feelgood

Stupidity
(1976)
収録曲
Johnny B. Good
I'm Talking About You
イギリスが誇る70年代を代表するパブ・ロック・バンド。
パブ・ロックって言葉がいつから出来たのか良く判らないが、このフィールグッドが日本で紹
介された時に、ちょうど出来たような気もするが、違ったかも知れん。
これは彼らの3枚目にして初のライヴ・アルバムだ。私が所有しているCDは実はジャケット
がほんのちょっとだけ違っていてジッピー・メイヨー時代も含む24曲入りとなっている。
で、どのナンバーも大体2〜3分の演奏で説得力あるリー・ブリローのVo.とウィルコ・ジョンソ
ンのカッティング・ギターが全編冴え渡っている。オープニングの「I'm Talking About You」か
らそのノリは徹頭徹尾エイトビートを刻み続け、間髪入れずに次の曲、次の曲へと続くスピ
ーディーな展開のスーテジングは小気味良さを感じる。
Johnny B. Good」はCD化に際してボーナス・トラックとして収録されていて、その演奏の確
実さやウィルコ・ジョンソンのトリッキーなギターは相変わらず冴え渡っているのだが、今一
オーディエンスの反応が悪い点が気になってしまう所が残念だ。
邦題は「殺人病棟」
Meat Loaf

Live
(1987)
収録曲
Johnny B. Good
この人のイメージはやはりデビュー・アルバムの「Bat Out Of Hell」のイメージが付きまとう。
このライヴでのハイライトもやはりこのデビュー・アルバムからのナンバーとなってしまうが、
ライヴ特有のノリの良さを加味してもジム・スタインマンが作るロック・オペラ仕立てのナンバ
ーはどれも皆素晴らしい。
バック・メンバーにはボブ・キューリック(g)、アラン・メリル(g)、そしてミート・ローフとの掛け
合いヴォーカルが光るエイミー・ゴフ(vo.)ら。そのライヴ・パフォーマンスはかなりシアトリカ
ルに富んだもので、目と耳で存分に楽しめるらしい。
最後のアンコール「Johnny B. Good /Slow Down /Jailhouse Rock /Blue Suede Shoes
と言うお決まりの「Rock 'n' Roll Medley」も圧巻で、その巨体を大きく揺さぶってノリノリで
熱唱している姿が目に浮かぶようなライヴだ。
Sex Pistols

The Great Rock 'N'
Roll Swindle
(1979)
収録曲
Johnny B. Good
このピストルズが演奏する「Johnny B. Good」こそは最悪・最低のチャック・ベリーのカヴァー
・ナンバーだ。もっと気合入れてやってほしかったと言う気もする。
しかし、これこそがピストルズたる所以なのか?聞く度に最悪と思いつつも、必ずこの曲はイ
ントロのギターが鳴り出した途端に、引き込まれてしまう。演奏が始った途端に、そしてジョ
ニー・ロットンの歌が入った途端にロックン・ロールの古典もピストルズの餌食となりパンク
・ロックへと姿を変えるのである。
他に「Substitute」(ザ・フー)、「Stepping Stone」(ザ・モンキーズ)、「My Way」(ポール・アン
カ)、「Rock Around The Clock」(ビル・ヘイリー&コメッツ)、「C'mon Everybody」(エディ・コ
クラン)等をピストルズふうにカヴァー。いや、こいつらが演奏するすべての曲がピストルズの
オリジナルであるかのように聞こえるのだ。
そして「The Great Rock 'N' Roll Swindle」が新たなロックン・ロールの歴史にその足跡を
深く刻み込む。
Ten Years After

Live 1990
(1990)
収録曲
Johnny B. Good
Sweet Little Sixteen
1989年に14年振りの再結成アルバム「About Time」を発表した彼らの、これはその翌年に
発表されたライヴ・アルバムである。
「About Time」からも3曲収録されているが、もちろん往年のTen Years After Classicsとも言
える「Love Like A Man」「I'm Goin' Home」etc…も演奏。その若々しいプレイ、アヴィン・リー
の艶やかな歌声も何ら変わってはいない。
R&R、ブギーを身上としている彼らのお得意のチャック・ベリーをここでは2曲カヴァー。
Johnny B. Good」は1分30秒ちょっとで終わり、乗り切らないオーディエンスとの掛け合いで
お茶を濁された感じがある。しかし、ブギーのノリの良さは流石キャリアがモノを言っている。
そして彼ら昔からのレパートリー・カヴァー・ナンバー「Sweet Little Sixteen」では余裕の
R&Rを披露、オリジナル・メンバーが揃うTYAの低力を見せ付けられた気がした。
Mahogany Rush

Live
(1978)
収録曲
Johnny B. Good
私はこのマホガニー・ラッシュについては殆どと言って良い位無知なのだが、一応知ってい
る限りではカナダ出身の3人編成のバンドで、ギタリストのフランク・マリノがジミ・ヘンドリク
スに相当傾倒しているギタリストである、と言うこと位である。
これは彼らの6枚目あたりに当たる初のライヴ・アルバムだ。ギター・スタイルこそジミ・ヘン
だが、音のほうは少しスペイシーな所もあり、3人編成という感じはない。曲によってはキー
ボードとかバックの女性コーラスとかも入ったりしている。
全体的にヘヴィーなR&B調のナンバーが多いが、極めつけがこの「Johnny B. Good」と言え
る。まさにジミ・ヘンドリクスのスタイルを継承していて間奏でのギター・ソロは火を噴かんば
かりの早弾きで物凄いの一言に尽きる。
後半ではアメリカ国歌を思わせるようなメロディを持ったナンバー「The World Anthem」を巧
みに配置し、やはり最後はジミ・ヘン・フリークらしく「Purple Haze」で締めるあたりが潔いラ
イヴ・アルバムと言える。
Back To The Future

Soundtrack
(1985)
収録曲
Johnny B. Good
これはもちろんご存知、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のサウンドトラックである。この
スピルバーグの映画は公開当時映画館で観て、凄く興奮したのを今でも良く憶えている。
私にとってのこの映画のハイライトシーンは、マイケル・J・フォックス扮する主人公が過去に
行ってダンスホールで代役でギターを弾くシーンだ。そこで演奏される「Johnny B. Good
には痺れた。
映画では間奏の所でセリフが入ったりしたが、このサウンド・トラックではもちろん入って
おらず、その「ちょっと古いけど新しい」リード・ギターが存分に楽しめるので必聴だ。クレジ
ットを見るとギターはティム・メイと言う人になっている。そして歌がマーク・キャンベルと言
う人。ちなみにここからはヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのタイトルナンバーが大ヒット。
それとエンディング・テーマで使われた同バンドの「Back In Time」も好ナンバーだ。
フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムやエリック・クラプトンのナンバーも収録されて
いるが、どの場面で使われたか全然記憶に無かった。
The Georgia Satelites

Let It Rock
(1993)
収録曲
Let It Rock
ジョージア・サテライツ、USAジョージア州出身の4人組。サザン・テイストなジャスト・ロック
ン・ロールな実にイカシたバンドである。これは彼らの初のベスト・アルバムだ。オリジナル
・アルバムはたぶん4枚くらいなんだと思うが、どこを切っても金太郎飴のようにピュアな
ロックン・ロール集なところがグレイトだ。バンドの立役者はVO.&Gのダン・ベアードである。
ビートルズの「Don't Pass Me By」という実に渋い選曲から、彼ら最大のヒット曲「Keep Your
Hands To Yourself」、そして映画「カクテル」の挿入歌に使われた「Hippy Hippy Shake」まで
徹頭徹尾ロックン・ロールなナンバーという徹底ぶり。彼らが敬愛するバンド、フェイセズの
イアン・マクラガンも確か最初のアルバムにゲスト参加していた記憶がある。
そしてチャック・ベリーのカヴァー「Let It Rock」はLiveナンバーだ。初期のミニ・アルバム収
録だったと思う。Gのリック・リチャーズがVO.を取るノリノリのナンバーで、こんなの聴いたら
もうライヴを観たくなってしまう!過去に一度来日したことがあったそう。
その時はこのバンドと出会っていなかった(?)ので、とっても残念でならない。
Dave Edmunds

Subtle As A Flying Mallet
(1975)
収録曲
Let It Rock
No Money Down
邦題は「一人ぼっちのスタジオ」。盟友ニック・ロウ以外はほとんどワンマン録音で完成させ
たアルバムで、チャック・ベリーのカヴァー2曲だけがブリンズレー・シュウォルツをバックに
したライヴ録音となっている。
全体的にスペクターサウンドをリスペクトした録音がされ、選曲も「Baby I Love You」 「Da
Doo Ron Ron」等全体的にそれふうな音作りが為されている。ロックン・ロールとカントリーと
バラッドがぎっしりと詰まった愛すべきアルバムだ。
No Money Down」は比較的珍しいチャック・ベリーのナンバーの中では珍しいカヴァーだと
思うが、ここら辺にもデイヴの人一倍のこだわりが感じられる。一方の「Let It Rock」はもう
デイヴのライヴでの十八番となっているナンバーで、ここでも活き活きとした演奏が繰り広
げられていて、R&Rの楽しさを十二分に満喫できる。
Bob Seger

'Live' Bullet
(1976)
収録曲
Let It Rock
Little Queenie
初めてのライヴ・アルバム。しかも実に濃い2枚組だ。全米チャート34位まで駆け上り、彼の
名前をローカルから全米に知らしめ、見事ゴールド・ディスクに輝いた。
ホームタウンであるデトロイトでのライヴだけに観客の熱狂ぶりも凄まじく、このライヴ・アル
バムから80年に掛けて彼の快進撃が始まった。
バックのシルバーブレット・バンドの演奏も素晴らしく、息の合ったタイトな演奏もこのアルバ
ムの魅力にひとつである。年間200にも及ぶライヴ活動というのも確かに頷ける。
そしてここでのチャック・ベリーのカヴァーは「Let It Rock」で、81年発表ののライヴ・アルバ
ム「Nine Tonight」でも同じく最後に収録されているので、恐らくは彼のアンコールの十八番
なのだろう。8分を超える熱い演奏は途中のブレイクする所では聴衆をあおり、同じくベリー
のナンバー「Little Queenie」を披露しながらメンバー紹介を挟んで盛り上がりを見せて(聞
かせて)くれる。
尚、「Let It Rock」は72年発表のスタジオ・アルバム「Smokin' O.P.'S」でも収録されているの
で、よほどお気に入りのナンバーだと言える。
The Rolling Stones

Rarities 1971-2003
(2005)
収録曲
Let It Rock
元々はこのライヴ版「Let It Rock」はシングル「Brown Sugar」がイギリスで発売された時EP
盤として3曲入りとして収録されたもの。アルバムとしては血が流れた指が蓋を開けられた
缶から出ているという、気味の悪いジャケットのスペイン版「Sticky FIngers」にしか収録され
ていなかった。それ故にファンの間では結構レア度は高かったと思う。かくいう私も過去
数回ラジオでは聞いた事があったがCDでは中々入手困難だった曲だった。
約5年くらい前だろうか、ネット上の友だちが、私がストーンズ・ファンである事、それとチャッ
ク・ベリー・フリークであることからこれをCD-Rで焼いてくれた。これは凄く嬉しかった。遂に
念願のストーンズの「Let It Rock」が聴けたと何回も繰り返し聞いたものだった。もちろん、
2005年に発売されたこのアルバムにも同じものが収録されている。キースともう一人のギタ
リストはもちろんミック・テイラーである。可愛そうなくらいミック・テイラーのギターの音量が
小さいがそれでもキラリと光るプレイがチラリと垣間見える。
それともう一曲ファンの間でレア度が高かった「Through The Lonely Nights」も収録されて
いるのが嬉しい。こっちはシングル「It's Only Rock'n Roll」のB面に収録されていたもの。
曲調としてはアルバム「Goats Head Soup」のアウトテイクみたいな感じだ。
中古で安く見つけたら即買いだろう。
Rod Stewart

Absolutely Live
(1982)
収録曲
Little Queenie
Sweet Little
Rock And Roller
ロッドのソロでのまさに最盛期と言って良い2枚組ライヴ・アルバム。
このライヴでのロッド・ステュアート・バンドの布陣としてはジム・クリーガンやビリー・ピーク、
ジム・クリーガン、カーマイン・アピスらのそれまでのスタジオ・アルバム同様の顔ぶれに混じ
り、元ベイビーズのトニー・ブロックとウォーリー・ストッカーの名前もありました。どいういう経
緯かは全く知る由も無いのですが。
選曲に関してはもちろんベストと言えるのですが、CD化に際して2曲オミットされてしまった事
が残念ですし、2009年の現在もそのままと言うのが納得出来ない所ではあります。
さて、このライブ・アルバムでも2曲お得意のチャック・ベリーをカヴァーしています。「Sweet
Little Rock And Roller」はアルバム「Smiler」でもアルバム一曲目に収録されていて、フェイ
セス時代の最後はライヴでの定番曲でした。一方の「Little Queenie」は「She Won't Dance
With Me」とメドレーという形で初披露されています。どちらの曲もこの時期チャック・ベリー的
なナンバーではビリー・ピークのギター・ソロが十八番でしたね。今は全然、ビリー・ピークや
フィル・チェンらの名前を聞かなくなっちゃいましたが、何処でどうしているんでしょうかねぇ?
REO Speedwagon

Live You Get What
You Play For
(1977)
収録曲
Little Queenie
それまでスタジオ・アルバムを6枚出し、ヴォーカルも入れ替わったりしながらも活動を続け
ていたREO Speedwagonがこのライヴ・アルバムで一気にブレイクし始めたのだった。
全米チャートこそ72位だが、年間300ものステージをこなした甲斐あり彼ら初のゴールド・
ディスクに輝いた。スタジオ・アルバムでは聴かれなかったライヴのノリ特有の荒々しさを
ダイレクトに伝えたところが成功した原因のように思える。
また、このライヴ・アルバムも上で紹介したロッドのライヴ・アルバム同様、CD化に際して2曲
オミットされてしまっている。ここに紹介する「Little Queenie」もその一曲であり、2枚目のス
タジオ・アルバム「TWO」にも収録されているが、取り分けここでの演奏は素晴らしいの一言
に尽きる。特にゲイリー・リッチラスのギター・ワークが光っている事この上ない。
なんでこんなに素晴らしいカヴァー・ナンバーがオミットされてしまうのか理解に苦しむ所だ。
早く完全収録盤が出る事を切に願うばかりである。
George Thorogood

The Baddest of
George Thorogood
and The Destroyers
(1992)
収録曲
Louie To Frisco
ジョージ・サラグッドはアメリカのボストン出身のギタリストで、この人を一躍有名にしたのは
やはり1978年発表の「Move It On Over」だろう。当時はFENでもよくオンエアされていた。
ギンギンにスライド・ギターを弾きまくり、バーボンで枯らしたダミ声でシャウトする。この一曲
で強烈にこのジョージ・サラグッドのイメージが定着されてしまった。
このアルバムは彼の初のベスト盤だが、タイトルがふるっている。全編ブギーを根底にした
R&Bで、さほど一曲一曲の色の違いは見られない、一本気なロックン・ローラーだ。
彼のディスコグラフィを見ると必ずと言って良いほどアルバムに一曲はチャック・ベリーのカ
ヴァー・ナンバーが収録されている。この「Baddest」なアルバム用にもチャック・ベリーの渋
いカヴァー「Louie To Frisco」を収録。オリジナルは残念ながら聴いた事が無いが、他の曲
同様、骨太なスライド・ギターを唸らせ、珍しくサックスが入ったりしてわざと60年代っぽい
雰囲気をかもし出している。これはこれでアリな演出だと思う。
きっとライヴは凄い人なんだろうなと簡単に想像が出来る人だ。
Ted Nugent's
Amboy Dukes

Tooth , Fang & Claw
(1974)
収録曲
Maybelline
デトロイト出身のハード・ロッカー、テッド・ニュージェント率いるアンボイ・デュークスの7枚目
にしてラスト・アルバム。彼のギターの特徴は殆どアタッチメントを通さずにギターそのものの
音の大きさで表現すると言うもの。ハードな中にもポップな一面を表現していて、特に9分を
超える大作のインストナンバー「Hibernation」では途中飽きることなく一気に聴かせきってし
まう勢いを感じさせる。彼のキャリアの中でも最高と言えるナンバーだ。そしてもう一曲
「Free Flight」もメロディが綺麗なノリの良いインストナンバーだ。彼のハード・ロックと言う
概念の中にはもしかしたらヴォーカルの存在は必要ではないのかも知れない。
そしてチャック・ベリーの「Maybelline」をカヴァー。荒々しいゴリ押しのロックン・ロールの中
にもバック・コーラスを巧みに入れたポップな表現力に感心しきり。
Foghat

Foghat
(1972)
収録曲
Maybelline
我らがフォガットの記念すべきデビュー・アルバムだ。私にとってはステイタス・クォーと並ん
で大好きなバンドの一つで、遂にそのライヴを観る事が出来なかったのが唯一の心残りだ。
で、そのフォガット。ブリティッシュ・ブルース・バンドの草分けサヴォイ・ブラウンの残党の3人
が、元ブラック・キャット・ボーンズのロッド・プライスを誘って結成。面白いのはデビューがア
メリカという点。当時振興レーベルだったベアズヴィルよりデビュー。ブリティッシュ・ビートを
刻みつつ、アメリカ大陸的な豪快なノリでロックンロール・ナンバーを披露した。
さすがにデビュー・アルバムということもあり、こじんまりとした印象が強いがチャック・ベリー
のカヴァー「Maybelline」は豪快さを感じさせる本領発揮のナンバーだ。
因みにプロデュースはこれまた我らがデイヴ・エドモンズ。悪い出来である訳が無い。
ブギー度は60%と言った所だろうか。
Faces

A nod is
as good as a wink...
to a blind horse...
(1971)
収録曲
Memphis Tennessee
70年代のブリティッシュ・ロックを語る上で欠かせないアルバムで、その手のガイド・ブックに
必ずと言って良いほど紹介されている。それまではライブの評判は良かったがレコード・セー
ルス的にはイマイチだったバンドの起死回生のアルバムで全英2位、全米6位となる。ここか
らは「Stay With Me」のシングル・ヒットも生まれ、どこか南部臭い香りを漂わした酔いどれ
集団の繰り出すロックン・ロールは彼ら特有のノリをかもし出し、時にはストーンズとも比較
される事も多かった。そしてその独特のノリによるアルバム唯一のカヴァーが「Memphis
Tennessee」だ。緩いノリから後半へのシャープなノリへと聴くものをグイグイと引き込み、ウ
ッド、マクラガン、レーン、ジョーンズの息がピッタリと合ったソリッドな演奏が最大の聴き所と
言える。この一枚を聴けば彼らの魅力の殆どが分るはずだ。
邦題は「馬の耳に念仏」。ジャケットの雰囲気と言い、名盤中の名盤。
プロデューサー、グリン・ジョーンズの功績も大きい。
Status Quo

Famous In
The Last Century
(2000)
収録曲
Memphis Tennessee
Roll Over Beethoven
前作「Don't Stop」に続き、冒頭の表題曲以外全編カヴァー・アルバム。ロックン・ロールの
王道以外にも70年代に活躍したバンド等のロックン・ロールもカヴァーしている点が前作と
異なる。ブギー度100%なこのアルバムからは一番お得意なチャック・ベリーのナンバーを
2曲カヴァー。「Memphis Tennessee」では多少オリジナルに忠実ながらもアップ・テンポな
彼ら特有なブギーを軽いノリで演奏。それに対して「Roll Over Beethoven」では彼らの
代名詞とも言えるハード・ブギーなノリで70年代を彷彿させる熱い演奏を聞かせてくれる。
どちらも3分以内の小気味良い演奏は心地良さを感じる。
その他「Sweet Home Chicago」「Good Golly Miss Molly」「Hound Dog」「Mony Mony」等の
定番スタンダードを織り交ぜながらQuo印ベッタリのブギーが全編に繰り広げられている。
Status Quo

The Anniversary Waltz
(1990)
収録曲
Rock'n' Roll Music
No Particular Place
To Go
当初はシングルのみで発売された10分半にも及ぶロックン・ロール・カヴァー曲集。
Rock'n' Roll Music」で始まり「Great Balls Of Fire」まで、誰もが一回は耳にした事がある
R&R全15曲を怒涛のブギー攻勢で演奏しまくると言う、ファン必携のシングル曲だ。
以後、アルバムに収録されるも曲が長い為、Part1(前半)だけとかPart2(後半)だけとか
編集されて収録されてしまっているのがとても残念だ。
15曲の中でさすがQuoはしっかりとチャック・ベリーを2曲カヴァー。冒頭の「Rock'n' Roll
Music」はこれまでもステージで幾度と無くメドレー形式では演奏されていて、流石、堂に
入った演奏でこのロックン・ロール・メドレーの幕開けはもうこれしか無いだろうと言うノリだ。
また「No Particular Place To Go」は後半3曲目に登場、ここら辺からはもう最後まで全速力
での力強いブギーな演奏を強く印象づけている。
George Thorogood

Let's Work Together
(1995)
収録曲
No Particular Place
To Go
Jonny B. Goode
この人もチャック・ベリー・フリークな一人だろう。しかもかなり頑固な方だと思う(笑
それはこのライヴ・アルバムにも如実に表れている。全14曲ゴリ押しのブギー丸出しな演奏
チャック・ベリーで始まりチャック・ベリーで締めくくるという徹底振りにはもはや脱帽だ。
スライド・ギターを機関銃のように操り、聴衆を有無をも言わせぬ凄まじさ。
この人にとってもはやカヴァー曲もオリジナルも境界線はきっと無いだろう。それはこのライ
ヴ・アルバムにおいて全14曲中オリジナル曲が3曲しか無いことからも伺える。
とにかくロックン・ロールなんだ!と言う意気込みがあちこちに感じられる。ビートルズもカ
ヴァーした「Bad Boy」や彼の初期の代表作「Move It On Over」等あちこちにその気迫が感
じられる。
冒頭の「No Particular Place To Go」で聴衆を洗脳し、最後を締めくくる「Jonny B. Goode
では全ての聴衆をサラグッド信者にしてしまう程の凄さだ。
尚、ゲストとしてチャック・ベリーの右腕的存在だったJohnny Johnsonがもちろん「Johnny B.
Goode」他3曲で参加、同郷のElvin Bishopが「Let's Work Together」で参加して熱い演奏
をしている事も特筆しておこう。只、唯一残念なのが「Johnny B. Goode」だけが最後にフェイ
ド・アウトされてしまっているのが甚だ残念である。


以下、George Thorogood , Rockpile , Juicy Lucy , Edgar Winter
The Beatles , Humble Pie , The Beach Boys , Mountain , George Harrison
Uraih Heep , ELO , The Punkles , Bryan Adams , Lynyrd Skynyrd
Sheryl Crow , AC/DC , Buster Brown , John Lennon , Joan Lett
Steve Gibbons Band , Eric Clapton , Loggins&Messina  etc Up予定

( 2012/01/16更新)


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