Billy Bremner (ビリー・ブレムナー)


 Bash!(1984)

ここに紹介するのはビリー・ブレムナーの1984年のソロ・アルバム「Bash !」である。ファンならご存知の通り、
ビリー・ブレムナーはスタジオ・ミュージシャンからデイヴ・エドモンズやニック・ロウのバンド「ロックパイル」
に参加して、その名演はエドモンズのソロ「Tracks On Wax」(1978)、「Repeat When Necessary」(1979)や
ロックパイル名義としては唯一のスタジオ・アルバム「Seconds Of Pleasure」(1980)などで聴ける。

さて、この「Bash !」であるが、彼の裏方に徹してきたギタリスト魂を感じると共に何かとっても心温まるものが
聴き終えた後に残るアルバムなのだ。それは彼の人柄によるものであろうか?ガムシャラなプレイなど微塵
もなく、とてもリラックスした彼のギターとハート・ウォームな甘酢っぱい歌声が魅力的なのである。「ROCK
な本たち」でも紹介している『ニッチ・ポップ』でこのアルバムを紹介していて、的確な表現で述べられている
ので引用させていただくと、
コード・ストローク一発で英国産ロックンロールの空気を作り出してしまう頼られる存在
とある。そう、まさに彼のギターはその通りなのである。ここには彼の職人的な、ちょっと頑固ささえ感じてし
まうロックン・ロール集が詰まっている。CDではオリジナルの11曲にシングル5曲がプラスされていてお買い
得感も高く、英国産ロックン・ロール好きにはご用達の一枚と言える。

クリッシー・ハインド率いるプリテンダーズへ参加したりもしたようであるが、ウチの掲示板情報で沢田 研二
(ジュリー)のアルバムにも参加したとの話が出たので、とあるジュリーのファン・サイトの管理人様に教えて
頂いた情報をここで述べると、それは1981年の「ス・ト・リ・ッ・パ・−」というアルバムで6曲にギター及びバッ
キング・ヴォーカルで参加しているとのことである。なお、このアルバムは現在(2003年)は廃盤であるらしく
中古CD屋さんでないと入手不可能らしい。思えば、これも非常に貴重な情報だ。

こういう人がブリティッシュ・ロックの一時代の根底を支えていたんだろうな、きっと。
もちろん理屈抜きに楽しめること請け合いの一枚である。




2003/10/13UP