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Bachman-Turner Overdrive (BTO) (バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ) |
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彼らは厳密に言えばカナディアン・ロック・バンドである。1970年にランディ・バックマンを中心として結成され、初期の メンバーはランディの他C.F.ターナー(b)、ティム・バックマン(g)、ロビー・バックマン(ds)。C.F.ターナーを除いた3人 が兄弟であり、ランデイはカナディアン・ロックの草分け的なバンド、ゲス・フーのメンバーでもあった。日本でも3枚目 の「ノット・フライジャイル」(1974年)の頃から人気が出始め、1976年には来日もしている。‘Head On’(1976年)や ‘Freeways’(1977年)と言った好アルバムが未だに未CD化なので、早くCD化して欲しいバンドである。 そんな彼らの中の、現在私が所有しているCDを紹介しましょう。 |
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Backman-Turner Overdrive (1973) |
C.F.ターナーがリードVo.をとる小気味良いR&Rナンバー‘Gimme Your Money Please’で幕を明けるデビュー ・アルバム。同じく‘Thank You For The Feelin'’もグイグイっと力強く惹きつけられるリフを持ったターナーの 曲。一方のランディの曲では‘Little Gandy Dancer’が一番このバンドらしい軽いブギーのノリを持っていて 好きなナンバーだ。後半部でアップ・テンポに変調してツイン・リード・ギターで乗せてくれる。シングル・カット となった‘Down And Out Man’ではティム・バックマンがリードVo.をとる、これもスローなブギー調のナンバー だ。ちょっとヘヴィなギター・リフを持ったナンバー‘Hold Back The Water’‘Stayed Awake All Night’‘Don't Get Yourself In Trouble’など何れもメロディ・ラインが多彩なため、それほど重さは感じさせない。間奏では それぞれツイン・リード・ギターが聴き所である。 |
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Backman-Turner Overdrive U (1973) |
1曲目の‘Blown’から切れの良いカッティングでリズムを刻み、以後彼ら独特のサウンドとも言えるナンバー で幕を明ける。それはシングル・カットされた‘Let It Ride’(23位)にも言える。逆に豪快なブギーのリズムで いかにもライヴ受けしそうな‘Takin' Care Of Business’(12位)も彼らのR&Rに対する姿勢が強く表れたナン バーだ。決してヘヴィになっていないところがミソで、間奏のユーモラスなコーラスに彼らのセンスを感じてし まう。かと思えば‘Stongates’はキャッチーでメロウなナンバーで、BTOのもう一つの顔を覗かせてくれ、泣き のツイン・リード・ギターもカッコ良いナンバー。なんとも大陸的なあっけらかんとしたR&Rナンバーが揃った このセカンド・アルバムを全米4位まで押し上げて、以後BTOは快進撃を開始する。 |
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Not Fragile (1974) |
冒頭の‘Not Fragile’や‘Sledgehammer’‘Second Hand’‘Givin' It All Way’と言ったヘヴィなナンバーが並 ぶ中、光るのはやはり彼らの持ち味とも言えるような疾走感一杯のシングル・カットされた2曲だろう。‘You Ain't Seen Nothing Yet’(邦題:恋のめまい)は爽やかさを漂わせながらも、ランディらしい甘いトーンのポッ プ・チューンに仕上がって、見事全米1位に輝いた。逆に‘Roll On Down The Highway’(邦題:ハイウェイを ぶっ飛ばせ!)では、C.F.ターナーの力強いVo.と共にハード・ドライヴィングなギター・リフが特徴的で、こち らも14位までチャートを駆け上る。尚、このアルバムからティム・バックマンからブレアー・ソーントンへと変 わったのだが、その彼が作曲したのが彼らの中では珍しいインスト・ナンバー‘Free Wheelin'’。「Dedicated To Duane」と記されたこの曲は故デュアン・オールマンに捧げたナンバーと思われ、ドライヴ感溢れるツイン ・ギターが迫力たっぷりだ。アルバムもこれまた1位となり、BTOの名を世界中に知らしめた一枚だ。 |
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Four Wheel Drive (1975) |
基本的には前作を踏襲したかようなヘヴィなナンバーが揃った。その中、スマッシュ・ヒットしたランディ作の ‘Hey You’(21位)ではエッジの利いたリズム・ギターでお得意のBTO節を披露し、コーラス・ワークが冴えた 1曲だ。タイトル・チューン‘Four Wheel Drive’(四輪駆動)はランディとブレアーのツイン・リード・ギターの迫 力が溢れ、間奏部ではギター・バトルが多いに盛り上がるナンバーだ。前作では鳴りを潜めていたブギーな ナンバー‘Quick Change Artist’はBTOらしい明るくて楽しいナンバーだし、‘Don't Let The Blues Get You Down’も幾分ヘヴィなリフを持ちながらも持ち前のカラッとした感じのR&Rに仕上げ、ハンド・クラッピングを アクセントとした豪快なナンバーで好きな曲だ。アルバムは全米5位となる。 しかし、この後BTOは76年の‘Head On’では23位、77年の‘Freeways’は70位と振るわず、リーダーのラン ディは脱退してしまうのであった。 |
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Any Road Backman (1992) |
最初このジャケットを見た時はドゥービー・ブラザーズのアルバムか?などと思ってしまったが、これは正真 正銘ランディ・バックマンのソロ・アルバム。こんなの出ていたんですね。全然知りませんでした。 で、紆余曲折の人生を送ったロッカーのアルバムは、これまた素晴らしい!酸いも甘いも噛み分けた大人 のロックという感じでしょうか。サウンドこそ90年代のそれではありますが、70年代同様の気迫のこもったプ レイ、そして味わい深いVo.を聴かせてくれます。アルバムトップ・ナンバーの‘Prairie Town’でのいかしたR &Rにノック・アウトされてしまった。全編これサザン・テイストが漂い、アルバム・ラストを飾る同名の‘Prairie Town’ではニール・ヤングもギターとVo.で参加しており、奥の深いサウンドとなっている。ランデイの曲が並 ぶ中、息子のタル・バックマン作曲の‘Why Am I Lonely’も元気溌剌の1曲である。何れにしても、この元気 なロッカーのサウンドが聴けたことはとても嬉しい限りである。カナディアン・ロッカーに栄光あれ。 |
