|
1976年イギリスはバーミンガム出身の6人組で、そのサウンドを一聴してパッと頭に浮ぶ のは10ccである。その類まれなポップ・センスと言い、変化に富んだメロディー・メーカー 振りは、ビートルズ直系のものと言っても良いほどだ。私はデビュー・アルバムから4枚目 のアルバムまでしか持ってないが、他にもう2枚のアルバムを発表しているようだ。4枚目 までのアルバム・プロデュースは何れもROBERT JOHN ‘MUTT’ LANGE(80年代に 入ってからフォリナーやAC/DC、デフ・レパードらのアルバムをプロデュースして一躍有名 になった人)だ。 日本では殆どその名を聞かれることは無かったかも知れないが、4枚目のアルバムから シングル・カットされた‘5.7.0.5’(邦題:君のナンバー5705)が多少、ラジオで流れて いた記憶がある。上記の通り、10ccにかなり酷似している部分はあるが、やはり同様に ウィットに富み、センス溢れるサウンドはもっと日本でも認知されても良かったのでは?と思う。 メンバーはLol Mason(lead vo.),Steve Brougton(lead vo.&rhythm g.),Max Thomas (key&vo.),Mike Slamer(lead g.&vo.),Chris Dunn(b.&vo.),Roger Kent(ds.)〜4枚目 からはRoy Ward(ds.&lead vo.)〜の6人だ。 以下、私の持っている1〜4枚目までのアルバムを紹介しよう。 |
![]() |
CITY BOY (1976) |
デビュー作にしてそのサウンド作りは早くも完成されたものがあり、メロディー などとても新人とは思えない程豊かである。これと言った曲が見当たらない のが残念なところだが、曲によっては10cc、Queen、ELO、Bad Finger ら のブリティッシュ・ポップの良質な部分を見出すことができる。 効果的にマンドリンを使ったり、分厚いコーラス・ワークや、突如としてライヴ・ レコーディング風になったりと多彩な音作りで楽しませてくれる。まだ、オリジ ナリティーはそんなに確立はされていない。 |
![]() |
DINNER AT THE RITZ (1976) |
曲調も多少ハードなものから、メロディアスに富んだものまで多種多様になっ てきた2枚目。アルバム全体を聴くと、1枚目よりは格段メリハリの効いた構 成がなされている。確かに『ミニ10cc』の感じは否めないが、当時のモダー ン・ポップ・グループ群の中においては結構良い線いってたのではないか? ラスト・ナンバーの‘State Secrets’は3曲から構成される組曲で、中々の 出来だ。やはり、思わず10ccの‘THE ORIGINAL SOUNDTRACK’ あたりのアルバムが連想されてしまう。 |
![]() |
YOUNG MEN GONE WEST (1977) |
全11曲、どれも簡潔に曲がまとめられており、ジャケット同様に中身のほう もハーモニーのつけ方やメロディー・ラインに、ハッとするものを感じさせて くれる。10cc等と比べると、ヴォーカルがやや無機質な感じがどうしてもマ イナス・イメージになってしまうが、‘Bordello Night’‘The Runaround’ などのナンバーに多少オリジナリティーが見られる。しかし、どうしても曲に よっては10ccふう、ELOふう、Pilotふう、Queenふう、などと色んなバンド が想像されてしまうのだ。決して悪くはないのだが・・・。 |
![]() |
BOOK EARLY (1978) |
ギター・サウンドが幾分全面に出てきた4作目。コーラスにも厚みを増し、こ こからはテレフォン・コールに続いてイントロのコーラスが印象的な‘5.7. 0.5.’がアメリカでトップ30にチャート・インする健闘振りを見せた。ハー ド・ポップな味付けを施しながら、メロディアスなコーラス・ハーモニー(ビート ルズやビーチ・ボーイズふう?)で曲を構成するあたりにオリジナリティーが 確立された、と感じる。サウンド的にはアメリカナイズされてはいるが、メロ ディー・ラインは確実にブリティッシュっぽいところが良い! |
![]() |