MICHAEL DES BARRES (SILVERHEAD)

フランス人の貴族の血を引くデ・バレスは幼少の頃に複雑な家庭環境にあったようで、18才の時
『メロディ・メーカー』誌に「エロティックでリラックスしたミュージシャンを求む。」という広告を出し、
集まった5人のメンバーでSILVERHEADが結成される。ディープ・パープルのパープル・レコード
より1972年にデビュー。デ・バレスの派手なサテン地のステージ衣装と化粧によって当時全盛で
あったグラム・ロックに分類されてしまったのが悲劇の始まりだったのかもしれない。74年には
来日もしたが、そのステージングはかなりの不評であったらしい。シルバーヘッド解散後は元イエス
のトニー・ケイ(Key)らと幻のバンド‘DETECTIVE’を結成。SWAN SONG レーベルより3枚の
アルバムを発表してこれもまた解散。その後はKISSのジーン・シモンズのソロ・アルバムに参加し
たり、ソロ・アルバムを出したり、はたまたロバート・パーマーの代役としてパワー・ステーションの
ツァーに出たりしていたようです。最近の活動はどうなのか分かりませんが、再びシ―ンに出てきて
欲しいアーティストの一人です。以下に私の所有している彼に関するアルバムを紹介しましょう。




SILVERHEAD
FIRST

(1973)
R&Bを根底とした、ソリッドでストレートなロックン・ロールを演奏。彼の
ヴォーカルこそ正にエロティックでリラックスしており、バック・メンバーの
演奏もFACESにも似たルーズなノリで良い。当時の邦題は「恐るべきシ
ルバーヘッド」で、何が恐るべしなのか全然分からなかったが、チープな
女性バック・コーラスが超がつくこのB級バンドの正体を如実に表してい
たような気がする。プロデューサーは後にDEEP PURPLE、RAINBOWを
手がけたMARTIN BIRCHです。
16 AND SAVAGED

(1974)
前作よりかなりサウンド的には骨太な感じとなり、益々ロックン・ロール
度が増したセカンド・アルバム。ギターの一人がメンバー・チェンジして、
デ・バレスが曲作りに全曲関わっている為かもしれない。‘BRIGHT
LIGHT’でのスローなノリから徐々にアップ・テンポなブギー・ナンバー
へと移っていくあたりは、ゾクゾクさせてくれます。1曲目の‘HELLO
NEW YORK’が良く知られたナンバーかな?全体的にはやはり、スト
レートなロックン・ロール、ブギー・ナンバーが中心だ。
ROCK AND ROLL
CIECUS

(1974)
かって日本のみの発売であったコレクター・アイテムの『電撃のライヴ』
もあったが、これは74年の来日時の東京厚生年金会館でのライヴ。
『電撃のライヴ』同様、音質面はイマイチだが内容は2枚のアルバムか
らのベスト選曲となっている。未発表の‘JAMES DEAN’や9分以上の
熱演がひかる‘ROLLING WITH MY BABY’などが中々良い。でも、
時々飛び交う「マイケル〜!」の黄色い声援とまばらな手拍子が昔の日
本でのロック・コンサートという感じでなんとも空しい。スタジオ盤では聴
けないギターのインプロヴィゼーションなどを楽しめれば。
CHEQUERED
PAST

(????)
これは彼がDETECTIVE解散後、元SEX PISTOLSのSTEVE JONES
やSILVERHEAD時代からの旧友NIGEL HARRISONらと結成したバンド。
詳細なデータが無いのだが、たぶん80年代中頃のリリースだと思う。
デ・バレスのヴォーカルはSILVERHEAD時代より凄みを増し、中々の迫
力ものだ。音のほうも切れ味鋭いギター・サウンドを核として、分厚いべ
ース、ドラム・サウンドがズンズンと響いてくる。シルバー・ヘッド時代の
エロティックな歌い方が鳴りを潜めてしまったのが少し残念だが、デ・バ
レスとスティーヴ・ジョーンズ共作の曲はSILVERHEAD+SEX PISTOLS
といった感じで、とても攻撃的で素敵なサウンドに仕上がっていて良い。


(2000/12/24)