ERIC CARMEN

1971年‘Raspberries’にてデビューアルバムを発表して以来、多少の浮き沈みはあった
ものの, ポピュラー界でその類まれなポップ・センスとメロディー・メーカーの手腕を発揮して
きた。最近、とみにパワー・ポップの原点として注目を集めはじめた‘Bad Finger’がブリ
ティッシュ・ロック代表とすれば、‘Raspberries’はさしずめアメリカン・ロック代表と言えよ
う。ラズベリーズ時代に4枚、ソロになってからは6枚(2000年現在)のアルバムを出してい
るが、例によって 1970年代のEric Carmenにスポットを当てていこう。




RASPBERRIES
(1972)
ヒット曲‘Go AllThe Way’(ビルボード誌5位)を含むデビュー作。
全体的にはかなり地味なアルバムだが、所々にビートルズ〜
ポール・マッカートーを思わせるメロディーラインが伺える。デビュー・
シングル‘Don’t Want To Say Goodbye’でのハーモニーや弦の
使い方にそれが顕著に現れている。        
FRESH
(1972)
2大ヒット曲‘I Wanna Be With You’(16位)‘Let’s Pretend
(35位)を初め、美しいバラード‘If You Change Your Mind’や
ビーチボーイズ風の楽しいロックン・ロール‘Drivin’ Around’など
益々Carmenのメロディー・メーカーとしての実力が出され、アルバム
としても36位まで食い込む。Let’s Pretendは永遠の名曲だ。
SIDE 3
(1973)
シングルとなった‘Toight’‘Ecstacy’‘I’m A Rocker’と、いずれも
ハードなサウンドが中心となっている。セールス的にはアルバム・
チャート128位とまったく振るわなかったが、‘On The Beach’のよう
な佳曲もあるし、ベーシストDavid Smalleyの曲も3曲あり、アルバム
に良い味付けをしている。
STARTING OVER
(1974)
メンバー2人が替わりラスト・アルバムとなってしまった。ポップ・センス
が溢れるナンバー‘Overnight Sensation’(18位)やこれまた得意
のビーチボーイズ風コーラスの‘Cruisin Music’、The Who的な
ハードなナンバー‘I Don’t Know What I Want’、ストレートな
ロックン・ロール‘All Through The Night’、ピアノのメロディ−が
印象的な‘Starting Over’など、実に解散が惜しまれた一枚だった。
ERIC CARMEN
(1975)
Raspberries時代から引き続きJimmy Iennerがプロデュース。遂に
Carmenのポップ・センスが開花し、アルバム21位‘All By Myself
(2位)‘Never Gonna Fall In Love Again’(11位)となった。
正にアメリカン・ポップスの王道とも言える作品で、全10曲どれも秀作
だ。ラストナンバーの‘On Broadway'のみカバー曲だが、聴くものを
ホッとした気分にさせてアルバムを締めくくっている。
BOATS AGAINST
THE CURRENT
(1977)
2年のインターバルを置いて発表されたソロ2作目でプロデュースも彼
自身がおこなった。前作と比べるとバラード中心のアルバムに仕上が
り、豪華バック・メンバー(ブルース・ジョンストン、リッチー・ジトー、
アンドリュー・ゴールド、ジェフ・ポーカロ、ナイジェル・オルソンなど)が
参加。またまたビーチ・ボーイズ風‘She Did It’(23位)、8分の力作
Run Away’などメロディ−の美しい、Carmenらしい曲が並ぶ。



そう言えば、いつだったかEric CarmenはRick DerringerやCarmine Appiceと共に来日し演奏したことが
あったっけ・・・・
Raspberries及びEric Carmenのお好きな方は是非こちらも訪れてみて下さい。
‘Club DESPERATE FOOLS’という掲示板にてファンが集っています。