FOGHAT(フォガット)

‘FOGHAT’― この一風変わった名のバンドは主に
アメリカで活躍したが、純然たるブリティッシュ・ロック・
バンドである。元‘SAVOY BROWN’のメンバー3人が
中心となって結成し、1972〜1985年頃まで活動する。
豪快でパワフルな演奏はライヴで一番実力を発揮し、
遂に一回も来日しなかった為、そのパフォーマンスを
見ることはなかった。R&Bを基本としながらも、アルバ
ム・リリースを重ねる毎にオリジナリティーをうちだして
彼ら独自のHard Rokin' Worldをつくりだした。
リーダーでVo.&G担当の‘Lonsome’Dave Peverett
〜56才(2000年2月)で昇天。
心より冥福をお祈りします。
愛すべきB級バンドFOGHAT、お気に入りの5枚のアル
バムを紹介しよう。




FOGHAT(ROCK&ROLL)
(1973)
2枚目のアルバムで、1枚目のR&B臭さはすっかり消えて溌剌
とした演奏が随所に見られる。Rod Price とDave Peverett
の共作が多くなり、1枚目と比べると楽曲の質の高さは雲泥の
差がある。ブギー・スタイルのロックンロール‘Ride,Ride,
Ride’‘What A Shame’‘Road Fever’バラード・ナンバー
の‘It’sToo Late’がオススメです。
ROCK AND ROLL OUTLAWS
(1974)
4枚目のアルバム。演奏は一段とスケールが大きくなり、リズム
もタイトなものになった。LONESOME DAVEが跳びはねながら
歌っている様が目に浮ぶ。まさにOUTLAWSという感じが
する。‘Eight Days On The Road’‘Rock And Roll Outlaw
Blue Spruce Woman’などカバー曲が秀逸。他に‘Shirley
Jean’‘Dreamer’など佳曲がそろう。
FOOL FOR THE CITY
(1975)
出ました!必殺のハード・ブギー・ナンバー‘Fool For The
City’続く‘My Babe’‘Slow Ride’も彼らを代表するナンバー。
更に‘Save Your Loving’‘Drive Me Home’とブギーの怒涛
の嵐。Rod Price のスライド・ギターは唸り、Lonesome
Daveが吼える。ラストの‘Take It Or Leave It’の哀愁を帯び
たメロディーがホロリとさせる。
FOGHAT LIVE
(1977)
全6曲、スローなナンバーなど一切なく、ひたすらエネルギッ
シュなステージを展開する。惜しむらくは2枚組で出してほし
かった。しかし、‘I Just Want To Make Love To You’での
リードギターの応酬や、‘Honey Hush’での聴くものを圧倒す
るような疾走感はファンにはタマりません。また‘Slow Ride
ではRod Priceのライヴならではのノリの良いスライド・ギター
が聴けます。
NIGHT SHIFT
(1976)
Dan Hartman(元Edgar Winter Group)をプロデューサーに迎
え益々快調だ。‘Drivin' Wheel'のような従来のハード・ブギー
・ナンバーから、‘Night Shift’のような曲調が途中からガラッと
変わり聞き手を飽きさせないナンバーまで多種多様だ。極め
つけは‘I'll Be Standing By’での泣きのギターとLonesome
Daveの心の奥深く突き刺さる歌声だ。聴く者すべてに感動を
与えるこのバラードは彼らの曲の中でもベスト・テイクに入ると
言えよう。



追記:このページを見ていただいた方よりメールを頂き、
とても興味深い事実を教えていただきました。私も全然知らな
かった事です。以下に本人の承諾を得てメールより抜粋しました。

『FOGHATの説明の中で、
「一度の来日もなく・・・・」
と有りましたが、実は一度以上来日し、コンサートを
やっていました。
ただ、場所が十数年前の座間米軍キャンプ内
の航空機格納庫でしたので、日本人オフリミットしかも
入国記録無しと言う状態だったかと思います。
たまたま当時の友人の友人が、横田ベース内に勤めていたので
誘われて行ったのですが、ごっついAMYに囲まれて
ビビリつつ、ノリノリでした。
曲目はほぼ、フォガットライブ通りで、メンバーは
大分オッサンになっていた、ロンサムデイブ以外は未確認です。』
(2001年9月1日)
上記に関してご存知の方がいらっしゃれば、またメール等で
教えていただければ幸いです。