NICK GILDER(ニック・ギルダー)


私がニック・ギルダーの存在を初めて知ったのは1978年発表の「ホット・チャイルド」がラジオで流れた時で、
この曲はその年のNo.1にもなった。彼はイギリス(ロンドン)の生まれだが、幼少の頃にカナダに移住してお
り、70年代半ば頃にはスウィニー・トッドというバンドを組んでいたとのことで、彼の後任Vo.にはブライアン・
アダムスも在籍していたことがあるとのこと。
で、何故今頃このニック・ギルダーなのかと言うと私が好きな日本のアーティストにローリー寺西(元すかん
ち)という人がいるのだが、最近になってこのローリーが選曲した「甘美のロックン・ロールB級」という素晴
らしいアルバムを偶然発見して、その中にこのニック・ギルダーの曲が収録されていたからである。色々と
調べてみたら私の大好きなスウィートやマッド、スージー・クアトロなどをプロデュースしたマイク・チャップマン
が同じくプロデュースしているではないか。これは早速、彼のアルバムを買わなくてはと思って買ったのがこ
のベスト・アルバムという訳。残念ながらオリジナル・アルバムはCD化されていないようなので、取り敢えず
はこのベスト・アルバムで我慢することにしよう。
尚、彼の曲はスージー・クアトロやパット・ベネター、元スキャンダルのパティ・スマイスらがその楽曲を取り上
げていたりもするのだ。



THE BEST OF NICK GILDER
(HOT CHILD IN THE CITY)

1976〜1979
先ずは非常に個性的な彼の声質に好き嫌いが分かれるところであろうか。彼のハイ・トーン・
ヴォイスは中性的である。いや、むしろ女性的なと言ったほうが判り易いかも知れない。サウ
ンドはマイク・チャップマンのプロデュースらしく、往年のグラム・イヤーズが蘇ったような多少
のギラギラ感を漂わせた感じがたまらなく良い。先の‘Hot Child In The City’(全米No.1)や
スージー・クアトロが77年に「サケロック」としてカヴァーした‘Roxy Roller’、パット・ベネターが
79年のデビュー・アルバムの中でカヴァーした‘Rated X’を始めとして、どれもが珠玉のグラ
ムチック・ソングのオン・パレードで、スウィートやマッド、スージー・クアトロ、スレイドといった
所を好きな人間にはたまらないサウンドであります。上記の曲の他にはスウィートの「ロックン
ロールに恋狂い」の頃のサウンドを少し思わせるような‘Backstreet Noize’やスレイド調のグ
ラム・サウンド満点のギターが鳴り響く‘Runaways In The Night’、往年のモット・ザ・フープル
あたりの曲を思い浮かべてしまう‘One Of The Boys’などのナンバーの出来が特に良いので
お気に入りである。
なお、先に書いたローリー寺西氏が選曲した「甘美のロックン・ロール【B級】」に収録されてい
る‘21st Century’は残念ながらこのアルバムには収録されていなかった。彼のオリジナル・
アルバムが一日も早くCD化されることをファンとしては祈るばかりである。
彼のアルバム・ディスコ・グラフィとしては
1975with SWEENEY TODD (London)
1977 You Know Who You Are (Chrysalis) 〜‘Roxy Roller’‘Rated X’等収録
1978 City Nights (Chrysalis) 〜‘Hot Child In The City’等収録
1979 Frequency (Chrysalis)
1980 Rock America (Casablanca)
1981 Body Talk Muzik (Casablanca)
1985 Nick Gilder (RCA)
1997 Stairways (Spinner)
1999 Longtime Coming (Oasis)
2001 The Best Of Nick Gilder - Hot Child In The City (Razor & Tie)
などがある。



尚、ローリー寺西氏が選曲した70年代のグラムチックな曲が満載のアルバム
「甘美のロックン・ロール【B級】」の詳細はリンク先の姫さんのここを見て下さい