JIMMY IENNER

‘ジミー・イエナー’彼の名前を最初に聞いたのは1973年にラズベリーズの3枚目のアルバム‘SIDE 3’
を買った時である。ちょっと変わった名前だったのですぐに憶えてしまった。ラズベリーズ解散後エリック
・カルメンがソロ・アルバムを出したが、これも彼のプロデュースだった。この時期プロデューサーとして
の手腕は、かなり評価されていたようで、74〜75年にはビルボードやレコード・ワールドなどの音楽誌
でベスト・プロデューサーに選出されている。やはり同時期くらいにグランド・ファンク・レイルロード(GFR)
改めグランド・ファンクのアルバムも数枚プロデュースしたりしていてビックリしたが、後にこのアーティスト
のアルバムもプロデュースしていたのかと思う作品があったので、ここに併せて紹介しましょう。



THE RASPBERRIES
(1972〜1974)
ご存知‘Eric Carmen’が在籍していたことで知られる。わずか4枚のア
ルバムを残して解散してしまったが、‘GO ALL THE WAY’‘I WANNA
BE WITH YOU’‘LET'S PRETEND’等のヒット曲は今も尚アメリカン・ポ
ップス史上に燦然と輝いている。親しみやすいメロディーと類まれなポ
ップ・センスはポール・マッカートニーとも比べられ、近年、パワー・ポッ
プ・ブームにて再びその歴史が脚光を浴び始めた。もちろんジミー・イ
エナーの名も一躍有名になった。
HARD LABOR
(1974)

THREE DOG NIGHT
3人の異なったタイプのリード・ヴォーカリストがいた事で有名だ。その
ハーモニーは一回虜になったら結構病みつきになります。‘JOY TO
THE WORLD’(邦題:喜びの世界)など3曲のNO.1ヒットを持ち、この
アルバムからもレオ・セイヤーの‘THE SHOW MUST GO ON’のヒット
(4位)を放つ。彼らの曲はどれもオリジナル曲では無かったが、それ
まで余り知られてなかったハリー・ニルソンやランディー・ニューマンら
の曲を取り上げてヒットさせたことでも有名だ。個人的には71年発表
の‘THE FAMILY OF MAN’あたりがフェイヴァリット・ソングです。3DN
の全アルバムのCD化を切に望む!
ALL THE GIRLS IN THE
WORLD BEWARE!!!
(1974)

GRAND FUNK
トッド・ラングレンによるプロデュース・アルバム‘WE'RE AN AMERICAN
BAND’(1973)からそのサウンド・イメージがガラッと変わってしまった
GFRだがそれまでのハードさにポップスのエッセンスを付け加えて新た
なファンを獲得したのも事実だ。しかしながら、ここではやたらホーン・
セクションが耳障りで、シングル・ヒットの‘BAD TIME’(4位)、‘SOME
KIND OF WONDERFUL’(8位)以外は印象的な曲が見当たらないのが
残念だ。ここら辺から人気に翳りが見え始め、遂には次のアルバム・ジ
ャケットではメンバー全員が棺桶にて静かなる眠りについているという
洒落にもならないオチになっている。
ERIC CARMEN
(1975)

ERIC CARMEN
ラズベリーズ解散後の初ソロ・アルバムで、とてもスケールの大きなア
ルバムに仕上がり、‘ALL BY MYSELF’(全米2位)、‘NEVER GONNA
FALL IN LOVE AGAIN’(全米11位)の2大ヒットを生んだ。クラシック
調バラードからオールディーズ風ロックン・ロールまで正に‘ザッツ・エン
ターテインメント’と言える。エリック・カルメン(及びこのアルバム)の成
功によってアリスタ・レコードの名は一躍有名になった。後に(1977年)、
Shaun Cassidyが‘THAT'S ROCK'N ROLL’をカヴァーして全米3位とし
ている。タフなロックン・ロール・ナンバー‘NO HARD FEELINGS’が終
わって、次のドリフターズのカヴァー曲‘ON BROADWAY’のイントロが
始まる瞬間が個人的には最も好きなところである。
DEDICATION
(1976)

BAY CITY ROLLERS
1975年イギリスから発したローラーズ旋風は1976年‘SATURDAY
NIGHT’のヒット(全米1位)によってアメリカはもちろん日本をも席巻し
た。この後アメリカでは急速に売れなくなったが、日本ではこのアルバ
ムからシングル・カットされた‘ROCK'N' ROLLER’や‘I ONLY WANT
TO BE WITH YOU’‘YESTERDAY HIRO’が依然として売れまくりしばら
くはその人気は衰えなかったと記憶している。同じJIMMY IENNERのプ
ロデュースから(?)か、ラズベリーズの‘LET'S PRETEND’やビーチ・
ボーイズの‘DON'T WORRY BABY’といったナンバーをカヴァーしてい
るところが如何にもアメリカでのヒット狙いミエミエです。ところで、どな
たか‘YESTERDAY HIRO’の作者(VANDA/YOUNG)イコールAC/DCの
プロデューサー(VANDA/YOUNG)かどうか知っている御仁が居れば詳
しく教えて頂きたいのだが・・・。

FRESH!RASPBERRIES