JAPANESE ROCK (No.1)
CHAR

日本でもっとも英語の歌詞が似合うギタリストは?と問われれば、私は即座に‘CHAR’の
名前が浮んでしまう。70年代より‘ジョニー、ルイス&チャー’、ソロと活動してきた中で
このアルバムは一番のお気に入りのアルバムである。CDの帯に『TOTO他、LA系
ミュージシャをバックにしてのLA録音』とあるようにバック・メンバーが豪華だ。STIVE
LUKATHER、JEFF PORCARO、DAVID FOSTER、TOM KELLYなどLAの
超一流のスタジオ・ミュージシャンが勢揃いした感じだ。だからと言うわけではないが、
より一層CHARのスリリングスな際立ったギター・プレイが聴ける。


 U・S・J (1988) 〜 CHAR

まずアルバム・タイトルがイカシてる。アメリカに対し、日本男児ここにありという宣戦布告とも
とれる(大袈裟か)タイトルだ。中身の方はと言うと全6曲・約30分、どれもCHARの代表曲に
なってもおかしくない程の出来映えだ。スリルとロマンスに満ち溢れたそのギター・プレイには
一流のLAスタジオ・ミュージシャン連中曰く‘ジェフ・ベックより上手いギタリストが日本にいた
ぜ!’。
アップ・テンポな‘Give Me Some Time’‘You Can't Have Me’ではスティ―ブ・ルカサーと
の手に汗握るギター・バトルが聴け、スロー・ナンバーの‘Cry Like A Baby’‘Nice Changes
ではCHARのギター・プレイを余すところ無く発揮してくれている。特にインスト・ナンバーの
Nice Changes’はこのアルバムでのハイライトといって良い。Jeff BeckよりJeff Beckらしい
フレーズが飛び交うこのナンバーにはさぞかしバック・メンバーも皆ビックリしたことだろう。
また、再吹込みの‘Smokey’では日本人のヴォーカルとは思えない程のノリの良さがあり、
バックの演奏だけ聴いてるとまるでフュージョン系の曲に思えてしまう。
全6曲、捨て曲一切無しの凄いアルバムだ。


 SINGLES (1996) 〜 Johnny,Lois&Char×Pink Cloud

これは1979年から1994年までに発表された彼らのアルバムの中からのベスト・セレクション
的なアルバムだ。やはり、ジェフ・ベックを彷彿させるギター・ワークで圧倒されるナンバー
Why Aren't You Ready'‘Chorkin' Down’など、まるで日本のベック、ボガード&アピスを
思わせる三位一体のナイスなコンビネーションはさすがである。
ここでの私のベスト・ナンバーは‘Restaurant'という曲で、とてもセンス溢れるナンバーである。
ギターから繰り出される様々なトリッキーなフレーズには、70年代を潜り抜けてきた男の気骨
が見え隠れしているようだ。良い意味でとても力の抜けた好ナンバーと言える。
その他、‘Open Your Eyes'‘Stories'なども彼ららしい洒落たナンバーで、最近の日本の
ただウルサイだけのROCKを聴くたびに、口直しの意味で聴きたくなるのが彼らのこれらの
曲なんだな。
ジャケットの意味(外人の初老の女性がフラフープを楽しそうにしている)が今一つ判らない
のですが、これも彼ら流の洒落なのでしょうか?