JAPANESE ROCK (No.4)
KAZUHITO MURATA
『村田 和人』、この名前に出会ったのは私が社会人になり立ての頃であったろうか。
山下 達郎を大好きな友人がいて、その影響で私もある時期ハマッタ時期があった
のだが、その山下 達郎が新しいレーベルを作って新人を売り出すというので注目
していた。その折、タイミング良くラジオから流れて紹介されたのが、この村田 和人
だった。なんでも、山下 達郎のバック・バンドで活躍していた人だとか。その時に
流れた曲は全然思い出せないのだが、すぐにレンタル・レコード屋(まだ、当時は)
さんに行ってすぐに借りたのだ。
あまりJ‐Rockは聴かないが、日本では数少ないウェスト・コーストの風を運んできて
くれるアーティストではないだろうか。私は、そう感じた。
ベスト盤を入れれば12〜13枚リリースされていると思うのだが、CD屋さんでは殆ど
お目にかかれないのが残念だ。私の知ってるかぎり、MOON RECORDSから
90年に東芝EMIに移り、93年にはビクターに移籍してるようだ。94年発表の
‘EVERGREEN’以後、彼の活動を良く知らない。誰か知ってる人がいたら
教えて下さい。
全アルバム味わい深いが、特に『思い出』深いアルバム2枚を紹介しよう。


MY CREW
(1985)
ともかく音がカッコ良いアルバム!日本のアーティストで、こんなにもイカス音を
出せる人が何人いるだろうかと思う。サウンドは日本風ウェスト・コースト・サウン
ドとでも言えば良いだろうか。イーグルス、ドゥービーズなどのオイシイところが
いっぱい詰まった感じだ。‘We Love You’‘Last Train’あたりはドゥービーの
Rockin’Down The Highway’あたりのサウンドが好きな人には、たまらない
だろうし、‘Island’‘Ano Nami O Tsukamaete’は失恋したばっかりの人には
ホント、ジンときちゃいますよ。ラスト・ナンバーの‘Summer Vacation ’では
竹内まりやと惚れ惚れするようなデュエットを聴かせてくれてます。もちろん山下
達郎もギターなんかで参加してます。ああ〜、失恋の思い出が・・・
TAIYO
NO
KISETSU
(1989)
アルバム冒頭の、車のエンジン音の効果音で始まる‘134号ストーリー’、そして
続く2曲目の‘SARA!’とリズミカルで小気味良いウェスト・コースト・サウンドが
私を異国の地へと誘ってくれる。ジャケット・イメージはいったい何処なのだろう?
そんなことを考えながら、知らずうちに村田ワールドへ引張りこまれてしまうのだ。
多少電子サウンドが入っていても村田の声は飽くまでも自然な、生の肉声を届け
てくれ、聴くものを包み込んでくれるような温かさのようなものを感じる。それでい
て、勇気と希望に満ちたフロンティア精神に溢れているサウンドが最大の魅力だ。

右が1989年頃で、左は1993年頃の
村田 和人