めんたんぴん


MENTANPIN ; めんたんぴん (1975)


私が最初に彼らの名前を聞いたのは当時大好きになっていたイギリスのバンド‘STATUS QUO’(ステイタス・クォー)の初来日の
コンサートで、彼らがオープニング・アクト(いわゆる前座ってやつ)を務めたことからだった。その名前もちょっと変わってるなとは
思って記憶に残ったのである。それから少し経ってからラジオで粋の良いロックン・ロール調の曲がかかって、耳を傾けていたら
『めんたんぴん』の名前が聞こえた。QUOの前座に出たという、あのバンドだ!それがここで紹介する彼らのデビュー・アルバム
で一曲目を飾る‘コンサート・ツアー’だった。もっともラジオで聴いたのはライヴだったと思ったが・・・。
‘めんたんぴん’はVo.の佐々木忠平を中心として古くは69年に石川県金沢市で結成され、ブルースを中心としたブリティッシュ・
ロック・スタイルのロックをやっていたらしいが、佐々木がアメリカでのグレイトフル・デッドのコンサートを体験してからは演奏スタ
イル・思想共々変わっていって、自ら企画したという『夕焼けまつり』で地元でのロックを定着させようとしたりもしていたとのこと。
70年代には何枚かのアルバムを出して精力的に活動したいたらしいが、その後は活動を休止してしまったらしい。途中の経過
は良くは判らないが、ちょっと前にやはり佐々木忠平が中心となって再活動をはじめた様子だ。CDでも出されていたのを見たが、
そこには人の良さそうなおじさんが写っていたっけ・・・。
ここでの彼らはまだウェスト・コースト風の曲などもやっていて、枯れたギターの音色と佐々木忠平の奔放なVo、.そして女性コーラ
スの入ったサザン・テイストのある‘ロンリー・ナイト’や、スライド・ギターを上手く使いレイナード・スキナードを思わせる‘ジンを一
’、‘’Brothers And Sisters’の頃のオールマン・ブラザーズ・バンドのサウンドを漂わせる爽快なナンバー‘新しい海’など何れ
も佐々木忠平の豪快なヴォーカル・スタイルと当時の日本ではあまり聞かれなかったウェスト・コーストとサザン・ロックを合体した
ようなサウンドが魅力的な曲が揃う。
70年代当時私は洋楽オンリーであったが、こういうバンドがあったことを思うと日本のロック・シーンも熱かったのだと思った次第
である。ライヴはもっと凄そうで、77年発表の‘LIVE MENTANPIN’もCD化されてるので是非とも聴いてみたいなと思ってる。