JAPANESE ROCK (No.2)
RABBIT

深夜の新人ROCK BAND発掘番組‘イカ天(イカスBAND天国)’出身の4人組BAND。
従来の日本のロック・バンドには見られらなかったスピード感溢れるギター・サウンドを
持ち味として、メロディアスな中にもハードなサウンドが良かった。
特にギタリストの‘野下 俊哉’のギター・プレイはエディー・ヴァン・ヘイレンを思わせ、
エッジを効かせたスピード感に溢れ、自由奔放で豪快に、スリルに満ち溢れていた
プレイを聴かせてくれた。解散が実に惜しまれたバンドであった。
1990年のデビュー・アルバムから1996年の解散までベスト盤を含み、7枚の
アルバムを残したが、その中の5枚を紹介しよう。


EAT HERE
OR TO GO

(1990)
新人とは思えない程のテクニックを見せつけてくれたデビュー・アルバム。
野下のギターには、へヴぃーな中にもメロディアスなリフと正確なピッキングで
聴くものを魅了させるナニかがある。‘CONTACT’‘Rock And Roll Avenue
などアマチュア時代からの曲もまた、ここではノリの良さに加え、音の厚みが
増し迫力満点の出来具合だ。ベスト・ナンバーとも言える‘Good time&Bad
time’を初めどれも皆、メジャーになるんだと言うメンバーの気迫のこもった
プレイで満ち溢れている。
H.B.R.U

(1991)
一作目とは違うものを作ろうという気負いからか、少し志向錯誤した感じが
ある。しかしながら、‘LET US ROCK’‘MAKE OR BREAK!’など
スピーディーな曲でのノリは相変わらずだ。他にカントリー・タッチな‘DEAR
HAPPY PARTY’など新生面を見せる。ハイライトはスロー・ナンバーの
SCARY PAIN’で岩佐のVo.も格段の進歩を見せてくれていて、美しく
切ないメロディー・ラインをより一層ひき立てている。
RABBIT V

(1992)
3作目にしてRABBITの最高傑作。ここからは‘THANK YOU MY GIRL
がブレイク。どの曲もハード&メロディアスに富んでいて、前2作に比べると、
野下のギター・プレイは幾分押さえ気味だが、厚いコーラス・ワークと様々な
演奏スタイルでカバーされている。ここでもまた比較的スローなナンバーの
HANDMADE ROMANCE’‘SILENT HEAVEN’‘VANITY’などの
出来が良い。また2曲のInst小曲もアルバムに良い彩りを添えている。
MR.DREAM

(1994)
前作から約1年半空いての4作目。さほどサウンド的に変化は見られない。
野下のギター・リフは相変わらず、エッジを効かせたハード・サウンドを刻んで
いるし、岩佐のVo.も多少ハスキーさを増してGood Feeling だ。キャッチー
なメロディー・ラインをもった‘MR.DREAM’‘MISS WILD’やコーラス・
ワークが楽しい‘SHE’S SO GOOD’、イントロのドラミングがかっこ良い
SAY SAY SAY’、アコースティックな‘CLUB HEARTBREAK’など
七変化のサウンド・楽曲で聞き手を飽きさせないアルバム作りになってる。
MAINSTREAM

(1995)
前4作に比べるとサウンドにへヴぃーさが増した。デビュー当時に戻って、直球
勝負のアルバムというイメージが強い。‘LADY THE MOON’や‘HARD
REGRET’などでは野下のこれでもかという早弾きギターが堪能できるし、
ハード・ポップなナンバー‘CAN’T STOP LOVIN’ YOU’でのコーラスも
より一層キャッチーなものになっている。また‘BURNING HEART’‘LIFE
GOES ON’の2曲は初めて女性コーラスを起用したナンバー。Instナンバー
FIGARO DANCE’ではブライアン・メイ張りのギター・サウンドを聴かせて
くれている。

この後、バンドは1996年にニュー・ミュージック風にサウンドをがらりと変えたアルバム、
‘かなり広くて透明な世界’を発表した後、間もなく解散した。