VODKA COLLINS
(ウォッカ・コリンズ)

『ウォッカ・コリンズ』後にイギリスで‘アローズ’を結成し、‘Touch Too Much’のヒットや
ジョーン・ジェットのカヴァーでも有名な‘I Love Rock And Roll’を作った男、アラン・メリル
が在籍していた日本のロック・バンドだ。
私の記憶の遥か彼方に追いやられてしまったこのバンドに再開したのは最近の話で、正に
偶然な出来事であったが、ここではその経緯は省く。今、彼らのサウンドを聴いてみると、
当時の日本にこんなに素敵なバンドが存在していた事が本当に信じられない。当時1973
年頃というと、私はたぶんLed ZeppelinやDeep Purpleなどのハード・ロック路線とT・Rex、
Sladeらを始めとしたグラム・ロック路線の2本だてであった頃だと思うが、日本のロックには
全くと言って良いほど眼が向いていなかった状態だったのだ。わずか、CAROL位しかあまり
耳にした記憶がない。今となっては誠に残念でならない。
そのウォッカ・コリンズが当時残したたった1枚のオリジナル・アルバムを紹介しよう。


TOKYO-NEW YORK (1973) 〜 VODKA COLLONS

イントロの厳かなオルガンの調べに続いて出てくるベース&ドラム、そしてギターの旋律、記憶が一気に
蘇える。そうだ、私はこのバンドを昔テレビで見たことがあるはずだ!でも何故か私の記憶の中の映像
にはアラン・メリルの姿が無い!あるのは何故か‘かまやつ ひろし’がギターを弾きながらコーラスで歌
っている姿だけなのだ。
何年前かも全然思い出せないのだが、このアルバム1曲目のその曲‘AUTOMATIC PILOT’のメロディ
ーは鮮烈に記憶に残っていた。
メンバーはアラン・メリル(g・vo.)、大口ひろし(ds.)、横内タケ(b)で、加藤和彦とムッシュかまやつがそ
れぞれ一曲ずつバック・コーラスに参加している。今聴くと、いかにもこの時代のサウンドではあるが、
チープでルーズな独特のノリは当時の日本のバンドには無かったのかもしれない。アラン・メリルのセン
ス溢れる、一見して隙間だらけのギター・リフは例えばキース・リチャードやロン・ウッドらのヘタウマ・ギ
ターにも匹敵すると思う。
やはり同じ時期にCAROLがデビューしているが、こちらは鮮明に記憶に残っており、ウォッカ・コリンズ
には残念ながら矢沢永吉のようなカリスマ性を持った人間がいなかった為、記憶の片隅に追いやられ
てしまったのだろうか?それとも彼らのデビュー時期が悪かったのであろうか?私には良く分からない。
アラン・メリル及びウォッカ・コリンズについてはHITOMIさんのHPにてアラン・メリル本人へのインタビュ
ーを交えて詳しく載せられているので、興味ある方は是非とも見ていただきたいと思う。