JIMMY MILLER (ジミー・ミラー)

ジミー・ミラーの存在を初めて知ったのはもちろんストーンズ・フリークであった70
年の初めであった。ちょうど‘Sticky Fingers’が出た頃だったかな?でも、まぁ、
その頃は特にプロデューサーの存在なんてモノは全くの無視状態ではあったのだが…。
今やストーンズを語る上ではジミー・ミラーやアンドリュー・オールダムの存在は絶対
外せないですね。私の中ではストーンズはビートルズと並んで特別な存在で、ビートル
ズのアルバム(曲)はどれもピンとくるものがあったのだが、ストーンズだけは違って
いてこれ!という曲もあれば???という曲もあった。ストーンズのアルバムに限って言
えばどれも2〜3回聴いただけではその良さがダイレクトには伝わってこないものが多
くて、例えば『メインストリートのならず者』なんてのは最初はなんだこれ?って感じ
で(シングルの‘ダイスをころがせ’や‘ハッピー’はピン!って来たけど)、でも
10年経って久々に聴いたらその時とは違う世界が開けた!というのが多いですね。
なんか、ストーンズのことを言い出したらきりが無いので、ここら辺でジミー・ミラー
のプロデュース・アルバムを、所有のCDの中では多くは有りませんが紹介します。



BLIND FAITH
(1969)

BLIND FAITH
これはつい最近買ったものなのだが、たぶんアルバム通して聴くのは
初めてかもしれない。今までなんで聴かなかったかというと、それは
スティーヴ・ウィンウッドがVO.であるから…。そう、ウインウッド
・ファンの人に怒られるかもしれないけど、どうもこの人の声質がダ
メなんですね。でもまぁ、全米NO.1アルバムだし、名盤特集とかい
うヤツには必ず載っているアルバムだし、ともかく聴いてみようと思
った訳だ。第一印象派はと言えば、クラプトンは何処に?という感じ
でした。やはりウィンウッドの印象ばかり目立って、どうもイケマセ
ン。あと4〜5年経ったらまた聴き返してみたいアルバムということ
で…。
ON TOUR
(1970)

DELANY&BONNIE
&FRIENDS
名盤と言われていて、これは私の感性にピタッとくるものがありまし
たネ。アルバム冒頭の‘THINGS GET BETTER’でのデラニー&ボニーの
パンチ力溢れるソウルフルなデュエットが鳥肌モノで、デイヴ・メイ
ソンの‘ONLY YOU KNOW AND I KNOW’も又オリジナルとは違ったノリ
があって楽しめるナンバー。もちろんメイソン本人もクラプトンと共
にギターで参加してます。二人とも飽くまでもバックに徹していて、
派手なプレイは聴かれませんが、やはりそのプレイは渋い二人と言わ
ざるをえません。‘I DON'T WANT TO DISCUSS IT’‘WHERE THERE'S
A WILL,THERE'S A WAY’そしてラストの‘LITTLE RICHARD MEDLEY
あたりは、もう最高!のロックン・ロールでバックの豪華なしかし安
定した演奏と共に、一枚でも密度の濃い満腹感を味わえるライヴ・ア
ルバムと言えます。
STICKY FINGERS
(1971)

THE ROLLING
STONES
記念すべきSTONESレーベルからの一発目のアルバムで、ジャケットは
あまりにも有名なアンディ・ウォーホール。当時は意味も無く何回も
ジッパーを下げて楽しんだものだ。で、1曲目の‘BROWN SUGAR’の
キースのギター・リフで即ノック・アウトされた。ミックのヴォーカ
ルよりもキースのバック・コーラスのほうがどうも耳に残るんですね
これがまた。でも当時はご多分に漏れずすぐには好きにはなれなかっ
たアルバムで、5年くらい経ってからかな、本当にこのアルバムの良
さが分かったのは。良く聴くとミック・テイラーのギターも中々熱演
してます。次のスワンプっぽいアルバム『メイン・ストリートのなら
ず者』への布石となるような曲がここでも幾つかありますね。ハード
・タッチなキースとブルージーな雰囲気で迫るミック・テイラーのギ
ターがカッコ良いナンバー‘CAN'T YOU HEAR ME KNOCKING’(中盤
以降がらっと雰囲気が変わるところ大好き!)や、CCR風なあまりス
トーンズっぽくない‘DEAD FLOWERS’なんかも地味な印象があります
が好きです。
GOATS HEAD SOUP
(1973)

THE ROLLING
STONES
これも発売当時はストーンズらしいロックン・ロール・ナンバーの
STAR STAR’を除いてはあまり聴かなかったアルバムだ。鍋の中に
入ってた山羊の頭が強烈なインパクトを与えてくれた(何故かCDだと
あの写真が無かった〜確か動物愛護協会から訴えられたとか…)。
で、私がこのアルバムで好きなのはバラード系の曲。キースの久々の
リード・ヴォーカルが聴ける‘COMING DOWN AGAIN’や‘WINTER’な
どのナンバーが何とも言えず良いですね。特にニッキー・ホプキンス
のピアノが良い味付けをしてます。テイラーのギターも控えめだが、
伸びのある綺麗なトーンで一味違ったストーンズを演出してくれてま
す。個人的にはミック・テイラーが在籍してたこの時期が一番好きで
す。テイラー脱退後の後任のギタリストの候補に確かミック・ロンソ
ンやクリス・スペディングらの名前が挙っていましたね。



 ‘STICKY FINGERS’の内ジャケット