Robert Johnson (ロバート・ジョンソン)


Close Personal Friend (1978)

今回ここに紹介するアーティストの名前は「Robert Johnson」、そうクリーム時代のエリック・クラプトンもカヴァーした
名曲「Cross Road」でも有名なあのロバート・ジョンソンと同名同姓のRobert Johnsonである。
このロバート・ジョンソンの経歴は面白く、ローカルバンドで活躍していた時にローリング・ストーンズのギタリスト、
ミック・テイラーが脱退した後に声が掛かってオーディションを受けたと言う。時は1974年、23歳の時だ。
それまでは地元メンフィスの英雄でもあるエルヴィス・プレスリーに憧れてロックン・ロールの道に入り、その後は
クリス・スペディングも加入していた「Sharks」に誘われたり、ザ・フーのベーシストでもあるジョン・エントウィッスルの
バンド「Ox」にも在籍していた経歴がある。
さて、このアルバムは彼、ロバート・ジョンソンの初ソロ・アルバムであると同時に、最強のパワー・ポップ・アルバム
である、と言っても過言ではあるまい。ジャケットの見た目はオカッパ頭のエルヴィス・コステロと言う感じだが、サ
ウンドのほうはギターのシャキシャキリズムに乗ったご機嫌なロックン・ロールが満載だ。ギターのテクニックも中々
のもので、飽くまで楽曲重視の中でここぞと言う時にキラッと光る。リズムはモッズ時代のブリティッシュ・ビートを
ベースにスピード感のあるロックン・ロールで終始する。なんと言っても全曲メロディが良い。これこそパワー・ポップ
には必要不可欠な要素だろう。
私が持っているCDは本編10曲+1980年発表の「Memphis Demos」の8曲が追加されたものである。どれもが必聴
ナンバーだが、中でも「I'll Be Waiting」「Wish Upon A Star」「Wreck My Mind」等のナンバーでの疾走感を体験した
ら、貴方はもう彼の虜になること請け合いだ。またどのナンバーもそこかしこに甘いメロディがフレイヴァーされてい
る点も見逃せない。全曲彼のオリジナル・ナンバーだが、「Memphis Demos」の中での2曲「Claudette」「Burning
Love」と言うそれぞれロイ・オービソンとエルヴィス・プレスリーのカヴァーが秀逸の出来栄えで、この選曲の妙だけ
でも彼のセンスの良さが分るだろう。そのサウンドのカッコ良さは推し量るべし!
パワー・ポップ・ファン必聴の一枚だ。



2011/04/17UP

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