|
レスリー・ウェスト:もちろん‘MOUNTAIN’のギタリスト&ヴォーカルである。70年代のアメリ カン・ロックの夜明けはグランド・ファンク・レイルロード(GFR)と共にこのマウンテンを抜きに は語れまい。72年に一回マウンテンは解散したが73年にすぐ再結成され、再び解散の後、 83年フェリックス・パッパラルディ死亡にて2度と再結成はあり得ないと思われていたが、85年 にまさかの再々結成を果たした。ここでは、2度目のマウンテン解散後のレスリー・ウェストの 2枚のソロ・アルバムと、85年のマウンテン再々結成時に発表されたアルバムを紹介しよう。 |
![]() |
THE GREAT FATSBY (1975) |
これはマウンテン再結成後のアルバム‘Avalanche’発表後に出された彼の初のソ ロ・アルバムだ。発表当時ちょっと話題にはなっていた記憶があるのだが、セール ス的には確か全然だったと思う。で、このCDは下のアルバムとの2in1でドイツ盤 で売られていたのを偶然発見して懐かしくって買ったものなのだ。今こうして聴くと 実に味わい深くって良い。アニマルズの‘HOUSE OF THE RISING SUN’やローリン グ・ストーンズの‘HONKY TONK WOMEN’、フリーの‘LITTLE BIT OF LOVE’とい ったところをカヴァーしており、往年のヘヴィーな感じはさすがに無いが、どれも繊 細な彼のギター・ワークを活かしたナンバーが並んでいる。何故かミック・ジャガー がギターで参加しているのだが、どの曲でかはこのCDからは不明だ。レスリーの ギターは時折カントリー・タッチで迫ったり、軽いスライド・ギターで噛ましたりと、彼 流のレイド・バックした姿勢が、洒落たジャケットと共に見られる好アルバムだ。ひ とつ付け加えておくと‘IF I WERE A CARPENTER’(誰のカヴァーだっけな?)や ‘LITTLE BIT 〜’でフィーチャーされている女性ヴォーカルのDana Valeryという人 の声が素晴らしいの一言に尽きます。 |
![]() |
THE LESLIE WEST BAND (1976) |
これは当時全然知らなかったアルバムだ。バンドのメンバーにはドラムスにマウン テン時代からの盟友コーキー・レイング、ギターにミック・ジョーンズといった人達が 参加している。前作と比べると幾分ヘヴィーなブルースっぽいナンバーなどが多く、 レスリー通にはタマラナイのかも知れない。洒落たアコースティック・ギター一本で のインスト・ナンバーの‘SINGAPORE SLING’や、乾いた音色のギターと共にバッ クの女性コーラスが叙情的な‘SETTING SUN’、往年のマウンテンを彷彿させるよ うなハード・タッチのギターが、やはりバックの女性コーラスと共に盛り上げる ‘WE'LL FIND A WAY’、レスリーのヴォーカルが素晴らしい‘WE GOTTA GET OUT OF THIS PLACE’などが気に入ったナンバーだ。幾つかの曲においてレスリー特 有のあの引っかかるようなピッキングのギター・ソロが聴けるところが嬉しいところ だ。また珍しいところではビートルズの‘DEAR PRUDENCE’をカヴァーしているが、 こちらの出来は可も無く不可も無くと言ったところです。 |
![]() |
GO FOR YOUR LIFE (1985) |
これはパッパラルディ亡き後の再々結成したマウンテンのアルバムで、ベースには ナチュラル・ガス〜ユーライア・ヒープといったところを渡り歩いてきたマーク・クラー クが参加している。サウンド的には普通のハード・ロック・バンドという感じで往年の マウンテンの影すら見られないのはちと残念。やはりマウンテンの特徴の一つに はパッパラルディのファズでグシャグシャになったベース音とそれに乗っかったレス リーの繊細で叙情的なギターにあったのだと思う。ここからは‘HARD TIMES’ ‘SPARK’がシングル・カットされるがヒットした記憶は全く無い。これと言った目を 見張るナンバーが見当たらないのが残念である。邦題は『風林火山』。当時のCD は高く¥3200もしていた。中古屋さんで¥1000なり。 |
