MOUNTAIN (マウンテン)


‘CREAM’のプロデューサーで知られるFelix Pappalardi が発掘したアーティスト、
 Leslie West のアルバムをプロデュースした所からすべて物語は始まった。
 元々CREAMのようなR&Bに根ざしていて、更にそこから発展できるバンドの結成
 及びプロデュースを考えていたPappalardi は、Westの才能を見い出すや否や
 すぐさまアメリカに渡り、‘Leslie West−Mountain’を完成させた。自らBass
 を担当し、リズム隊の補強の為、2枚目の‘Climbing’からはドラムにCorky Laing、
 キーボードにSteve Knight のメンバーで固定する。
 Mountainの魅力はなんと言っても、巨漢ギタリストLeslie Westの豪快かつ
 繊細なギター・ワークと搾り出すようなVo.、Pappalardi の単なるリズム楽器として
 捉えないBassワーク(グシャグシャのファズがかったBass音が特徴的)だろう。
 1970年代前半のアメリカン・ロックの夜明けはこのMountain と GFR(Grand
 Funk Railroad)抜きには語れまい。
 それでは、お気に入りの5枚を紹介して行こう。



CLIMBING
(1970)
映画『イージー・ライダー』にも使われた‘Mississippi Queen’を
含む2枚目。美しいメロディー・ラインを持った佳曲‘For Yasgur’s
Farm’‘Theme From An Imaginary Western’や、豪快な
Never In My Life’‘Sittin’ On A Rainbow’など、はやくも
オリジナリティーを確立する。‘Mississippi〜’の乾いたカウベル
の音で始まるイントロは何度聴いても新鮮です。
NANTUCKET SLEIGHRIDE
(1971)
Leslieのギター・ワークが益々冴え渡る3枚目。このアルバム一番
の聞きどころは‘Taunta〜Nantucket Sleighride’でしょう。イン
トロのギターに続いて『Goodbye〜』と始まる出だしは何回聴いて
も飽きません。途中のメロディーが転調するところも好きな所です。
名曲と言えます。他に典型的マウンテンsoundの‘Travelin’
In The Dark’‘The Animal Trainer And The Toad’など。
FLOWERS OF EVIL
(1972)
A面がスタジオ、B面がライヴ録音盤です。どうも半々というのは、
中途半端で消化に良ろしくない。4枚目にして初めてジャケットに
姿を現したのは、自信の表れか?1曲目の‘Flowers Of Evil’は
最高にいかしたナンバーで、珍しくピアノが雰囲気を盛り上げてま
す。ジャケットは4人ですが、このアルバムからもう一人のギタリス
トがメンバーに加わったようです。
TWIN PEAKS
(1973)
1973年8月30日の来日時の大阪厚生年金会館でのライヴ盤。
Leslie West とPappalardi以外はメンバーは替わってしまってい
る。30分以上にも及ぶ‘Nantucket Sleighride’も圧巻ならラスト
の‘Roll Over Beethoven’でのLeslieの雄叫びもカッコイイ。
Theme For An Imaginary Western’‘Mississippi Queen
など、このアルバム以外ライヴ・ヴァージョンを聴けない曲も多い。
AVALANCHE
(1975)
’73年に一回解散した後の再結成後に発表したアルバム。聴き所
は1曲目の‘Whole Lotta Shakin’Goin On’。この曲を聴きた
いがために、このアルバムを買ったといっても過言ではない。
Leslieのギターは健在だし、掛け合い風バック・コーラスも面白く
ご機嫌なロックンロールに仕上がっています。他にスライド・ギター
を多用したStonesの‘Satisfaction’や往年のMountainを彷彿
させるハードなナンバー‘You Better Believe It’‘Back Where
I Belong’など。
I Love To See You Fly’や‘Last Of The Sunshine Days
などカントリーフレーバー溢れるナンバーも披露してくれるが、明
るくなりきれないのはMountainならではか?