THE PRETTY THINGS〜レアなこの一枚 (No.6)

‘Pretty Things’、1960年代よりR&Bバンドとして
活動する。しかし私はあまりこの時期の‘Pretties’
を知らない。
最初にPretties と出会ったのは、1974年某ラジオ曲
で放送していたBBCのライヴを聴いたときであった。
それまでは全然、その名前すら知らなかったバンドで
あったのだが、それを聴いたとたんいっぺんでファン
になってしまった。すぐ後になって、Led Zeppelin 発
足の‘SWAN SONG’レーベルから発表される第一
弾のアーティストがPrettiies だと判り、レコード屋さん
を奔走致しました。
以下に、私のPretty Things 関連のお気に入りの
アルバムを紹介しよう。



Parachute
(1970)
60年代のサイケデリック・サウンドを集大成したようなサウンド作りがなされて
いる。アルバム冒頭よりいきなり6曲がメドレー形式になっていて、聴き所の
一つである。曲によっては、PHIL MAY以外のメンバーもリード・ボーカルを
とっているが、全体のイメージはまだ試行錯誤している感がある。私の持って
いるのは、ボーナス6曲を付け加えたお徳盤。オリジナル・レーベルは
‘Harvest’。R&B色はそんなには強くない。この後G.とBassが脱退。
Freeway Madness
(1972)
再結成後のアルバムで、新ギタリストのPeter Tolsonの加入によって、その
サウンドはよりロック色を強めている。Tolsonは曲作りにおいても10曲中8曲
参加していて、サウンド面では今まで以上にギターが前面に出てきた。コーラ
ス・ワークは以後のアルバムの土台となっており、‘Love Is Good’や‘Over
The Moon’、必殺のロックン・ロール‘Havana Bound’などがベスト・ナン
バー。
Silk Torpedo
(1974)
ニューラインアップ後の第一弾アルバム。ヒプノシスの手によるジャケット同
様、イメージとしては今までに無い明るいポップ調ロックに仕上がっている。
どの曲も溌剌としたエネルギーに満ち溢れ、リーダーPhil Mayのハイ・トーン
のVo.にからむ絶妙のバック・コーラスが一つの特色となっており、アメリカン・
マーケットを意識した音造りがなされている。ギターのP.Tolson とキーボー
ドのJ.Povey の音が今まで以上に前面に出てきており、‘Dream/Joey
Maybe You Tried’‘Come Home Mamma’‘Bridge Of God
Singapore Silk Torpedo’がダイナミックで聴き応えがあるナンバーだ。
Savage Eye
(1976)
一曲、一曲がとても良く出来た作品で、70年代のPretties の最高傑作と言
える。ハードな‘Under The Volcano’‘Remember That Boy’‘It Isn’t
Rock’N’Roll’やバラード・ナンバー‘My Song’‘Sad Eye’‘It’s Been
So Long’(Phil のVo.が素晴らしい)など、佳曲が揃う。また、アルバム最後
を飾るKey.の J.Povey 作のインスト・ナンバー‘Theme For Michelle’は、まる
で恋愛映画のラスト・シーンに使われそうな美しいナンバーだ。このアルバム
発表後、Vo.のP. Mayが脱退し、Pretties は一時解散状態になる。
Cross Talk
(1980)
以前脱退したG.とBassが参加し、新旧メンバーが勢揃いしたアルバム。大半
がギター・サウンドを中心としたストレートなロックン・ロール・ナンバーで占めら
れている。どれも同じ曲調な為、全体のイメージとしては散漫な感じがするが、
ポップな‘Falling Again’やバラード・ナンバー‘She Don’t’(間奏のギタ
ー・ソロが素晴らしい!名曲)などの出来が良い。CD化に伴って3曲の未発
表曲がボーナス・トラックとして追加された。

オマケ
FALLEN ANGELS
(1978)
‘Savage Eye' と‘Cross Talk' の間にPhil Mayが一時的に結成したバンドで
メンバーは元PrettiesのW.Allen、J.Povey、元Humble Pie のM.Finn
など。サウンドはAOR系の軽めの作りとなっているが、アルバム・コンセプトの
焦点がぼやけてしまっている感がある。アコースティック・ナンバーの‘Dance
Again’‘California’‘My Good Friend’の出来が良く、また、‘Silk 〜’‘Savage
〜’の流れを汲むハード・ロック・ナンバー‘13 1/2 Floor Suicide’‘Dogs Of
War’もなかなかの出来だ。ファン必聴!