Rex Smith (レックス・スミス)


Sooner Or Later 1979

 果たして何人の方がこのレックス・スミスの事を憶えていらっしゃるでしょうか。もしかしたら
70’ハード・ロック・バンド、スターズのVo.マイケル・リー・スミスの弟とだけしか憶えていない
方もいるだろうし、「Take My Breath Away」(邦題:初恋のときめき)という全米トップ10ヒット
を飛ばした一発屋という認識しか持っていない方もいる事でしょう。或いは単なるあの時代の
ティーンエイジ・アイドルとしてうっすらと記憶している方もいらっしゃいますよね?
かく言う私も当時はREXと言うスターズの弟的なバンドがデビューして、その後そのVo.がソロ
としてヒット曲を飛ばしたっけなぁぐらいの記憶しかありませんでした。
ある日偶然にもコンピ盤でこのレックス君とレイチェル・スウィートのデュエット曲「Everlasting
Love」を聴いて「あぁ、そう言えば当時これも結構ラジオとかで耳にしたっけなぁ」という懐かし
さから俄然興味が沸き起こり、今回レコード入手して聞きました。実を言うとCD化されている
とは全然思いもよらずレコードからCDに落として聴いてから数日後CD化を知ってかなりショッ
ク」状態だったのですが^^;
で、このアルバム評はと言えば当時は単なるアイドルのアルバムと思い、聴く気すら起らず
通過してしまったアルバムでしたが、これが今聴いてみて中々どうして良く練られたポップな
アルバムでした。このアルバムの発売が79年で、この時代はAOR(Adult Oriented Rock)全
盛時代でした。ここがミソで、それ風なアレンジを上手く織り交ぜたところでしょうか。
今こうして聴いてみて一番実感するのが、アメリカン・ポップ度満載な実にご機嫌なアルバム
ということ。本当、聴いていてウキウキするような気分になれますね。これがアメリカン・ポップ
の原点でしょう、やっぱり。全米最高位19位も納得です。
タイトル・ナンバーの「Sooner Or Later」を始めとして「Better Than It's Ever Been Before」
「Love Street」「Oh What A Night For Romance」と言った気づいたらメロディを口ずさんでい
るようなナンバーが多い所が一番気に入っていますが、彼のデビュー・バンドのREXを思わせ
るようなハードな「Ain't That Pecukiar」と言ったナンバーがあるかと思えば、当時のディス
コ・ブーム・リズムに乗った「Sway」みたいなナンバーもあるし、聴けば聴くほどに奥深いもの
を感じます。締めのラスト・ナンバーがチン&チャップマンのプロデューサー・チームの秘蔵っ
子スモーキーの「If You Think You Know How To Love Me」(邦題:明日の恋)という所もか
なりポイント高いです。そう言えば同年発表のパット・ベネターのデビュー・アルバムにもこの
曲が収録されていましたっけ。同じチニーチャップつながりだったんでしょうかね?
ともかく、このアルバムはアメリカン・ポップス好きな人にはこたえられないアルバムには違い
ありません。まだ聴いた事がないという方がいれば、是非とも一度聴いてみて頂きたい。




2007/05/28UP