The Runaways (ザ・ランナウェイズ) |
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ランナウェイズのデビューした1976年、私はまだ高校生、いや浪人生(^^;)の頃で、やっぱり衝撃的だったのは ヴォーカルのシェリー・カーリーのコルセットにガーター・ベルトと言ったコスチュームでした。 テレビにも出演していて見た覚えがあるが、興味はそのコスチューム一点に集中していたような感じだった。 演奏はお世辞にも上手いとは言い難かったが、今思うと後に活躍するジョーン・ジェット(g)やリタ・フォード(g) がいたのだから、結構良い楽曲を書いていたりもしたと思う。何かの雑誌で読んだ記憶があるのだが後に ジョーン・ジェットが「ランナウェイズのメンバーだった事を誇りに思う。」とコメントしていたのが印象的だった。 最近になってこのランナウェイズの既発アルバムが再CD化されたり、デビュー前の音源がCD化されたりという 動きがあったので、これを機会に「ザ・ランナウェイズ」の真の音楽性が見直されたら良いなと思う。 |
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The RUnaways (1976) |
メンバーはシェリー・カーリー(Vo)、ジョーン・ジェット(g)、リタ・フォード(g)、ジャッキー・フォックス (b)、サンディ・ウェスト(ds)の5人で、デビュー当時の平均年齢はなんと16歳。ガールズ・ロック・ バンドの草分けと言っても良く、このデビュー・アルバムも何回も聴くと実に良く出来たアルバムだ と思う。 適度にハードで適度にポップな楽曲が揃っており、代表曲の「Cherry Bomb」を初め、「Thuder」、 ルー・リードのカヴァー・ナンバー「Rock And Roll」、「American Nights」、「Secrets」などのカチッ と決まったロックンロール・ナンバーが聴いていて心地良く、数曲で聴かれるシェリーのピアノの 旋律も印象的だ。 5曲にジョーン・ジェットの名前がクレジットされ早くも頭角を現し、ラスト・ナンバーの「Dead End Justice」は7分にも及ぶ中々の力作で、リッチー・ブラックモア信者のリタ・フォードのギター・ソロ が光るナンバーだ。 当時の邦題は「悩殺爆弾/禁断のロックンロール・クイーン」、ビルボードで194位に。 |
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Queens Of Noise (1977) |
ハードネスとヘヴィネスを少し増した感じの2ndアルバム。一枚目よりもコーラスが多用され、リタ・ フォードのギター・ソロがフィーチャーされたナンバーが多い。 ランナウェイズと名乗る前にジョーン・ジェット、サンディ・ウェスト、そして現在も復活バングルスで 活躍しているマイケル・スティールがいた頃のナンバー「Born To Be Bad」がメロディアスなヘヴィ・ ロックに仕上がっていて、間奏でのリタ・フォードのリード・ギターが圧巻だ。また同じようにヘヴィ なハード・チューンの「Neon Angels On The Road To Ruin」でもリタのリッチー・ブラックモアばり のギターが微笑ましい。正統派ロックン・ロール・ナンバーでは、やはりジョーン・ジェットの名前が クレジットされ、彼女がリードVo.を取る「I Love Playin' With Fire」や「Take It Or Leave It」がノリ が良い。また、前作では聴かれなかったバラード・タイプのナンバー「Heartbeat」で新境地を開く。 ラスト・ナンバーの「Johnny Guitar」のみライヴ録音となっている。ビルボード172位。 |
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Live In Japn (1977) |
77年6月来日時のライヴ・アルバムで当時は日本のみの発売だった。新宿厚生年金会館と渋谷 公会堂でのステージから録音。 さすがにライヴでの演奏はアマチュアっぽさを思いっきり感じてしまうが、ジミ・ヘンドリクスでも有 名な「Wild Thing」や1stアルバムにも収録されていた「Rock And Roll」のカヴァー・ナンバーでの ノリが良く、「You Drive Me Wild」ではジョーン・ジェットが迫力満点のリードVo.を聴かせてくれる。 どちらかと言うと線の細いシェリーよりジョーン・ジェットのVo.の方がドスが利いていて好きだ。 ここでもオリコン10位(15万枚セールス・当時)の「Cherry Bomb」から「American Nights」にかけ てのラスト・ナンバーがオーディエンスの反応が一番良い様子だ。 オリジナル・スタジオ・アルバム未収録のナンバーが4曲あり、ここから「All Right You Guys」(邦 題:オールナイトでぶっ飛ばせ)が第6回東京音楽祭の参加曲としてシングル・カットされた。 尚、この来日時にベースのジャッキー・フォックスが急遽脱退、その後シェリー・カーリーも脱退して ランナウェイズに解散の危機が襲うことになる。 |
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Waitin' For The Night (1977) |
新たにベーシストとしてヴィッキー・ブルーを迎えた3rdスタジオ・アルバム。パンク・ムーヴメントを 感じさせるサウンドだが、路線としてはピュアなロックン・ロールが基本となっている。 その中心はやはり10曲中8曲にクレジットされているジョーン・ジェット。そのドスの利いたVo.にも 磨きがかかり、今思えばその後のソロでの成功を予感させるものがあった。 ジョーン・ジェット作でシングル・カットの「Little Sister」や「School Days」、リタ作の「Trash Can Murders」等の3分間ロックン・ロールがやっぱり一番聴いていて楽しいし、スカッとする。 唯一のバラード・ナンバーでタイトル・トラックである「Waitin' For The Night」ではジョーン・ジェット の切ないVo.に胸を締め付けられる。 まったくヒットしなかったアルバムではあるが、それまでのセクシーさを出したジャケットとは違い、 レザー・ジャケットに身を包み有刺鉄線を握る姿に彼女達の心意気を感じるアルバム。 |
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And Now... (1978) |
プロデューサーにシン・リジーのブレイク・アルバム「Jailbreak」を手がけたジョン・アルコックを迎え 入れ、前作のハード路線から一歩ポップな路線も狙ったがまたもヒットしなかったアルバム。 狙いが絞れていないのと、完全に時代に逆行したサウンド作りが売れなかった原因か? 表ジャケと裏ジャケのサンディ・ウェストの可愛らしさにまず目が行ってしまうのだが、肝心の音の ほうはどうかと言えば、スレイドのカヴァー「Mama Weer All Crazee Now」がハードな中にもポップ なアレンジがなされていて中々の出来で、ロッド・ステュアートと「Da Ya Think I'm Sexy」などの 曲を競作したDuane Hitchingsのピアノが光っているカヴァー・ナンバーだ。ビートルズの「Eight Days A Week」もカヴァーしていたりするのだが、これはちょっと平凡なアレンジでイマイチ。サンデ ィのファンにお薦めなのが、彼女が唯一リードVo.を取る「Right Now」だ。歌はヘタクソだが、ジャケ ットのサンディを見てればそれもご愛嬌で許せちゃう。 「Little Lost Girls」では80年代につながる感じのスペーシーな幅のあるロックをやっていて、翌年 に解散してしまうのが凄く惜しかったと今にして思ったりする。 |
