STARZ (スターズ) |
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‘Starz’−まず私はこのネーミングが気に入った。‘Queen’‘Kiss’とか一文字のバンドが人気あったご時世であったことも 関係あるかも。当時「Cherry Baby」が良くラジオから流れていて、ちょっとはヒットしたのかも知れない。記憶によると、その 後にデビュー・アルバムが紹介されたんじゃないかと思ったが。これも曖昧な記憶のため、全然当てにはならない。 なんでも前身バンドは1972年に「Brandy」のNo.1ヒットを飛ばしたLOOKING GLASSなんだって。このバンドのCDも持ってい ますが、サウンドの違いにはビックリさせられてしまった。そう言えばVo.のマイケル・リー・スミスの弟レックス・スミスもその 名も「レックス」というバンドを結成して人気があった。どちらかと言うと、弟のほうが美形であったので日本では人気が高か ったかも知れない。 スターズのアルバムは当時はたぶん92年に日本でもCD化されたらしい(私はこの時にCD化された2ndを持っています)が 現在は廃盤である。中古屋さんで見つけた時は迷わずGet! という訳で、Starzのアルバムを紹介したい。 |
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STARZ (1976) |
黒いジャケットにただ「STARZ」というロゴが入ったこのアルバムは当時、私の密かな憧れでもあった。 デビュー・アルバムと言うのは兎角勢いがあるものだが、このアルバムも実にそれが感じられる。 ‘Detroit Girl’でのドライヴのかかった2本のギターがうねりを上げるサウンドは何度聴いても壮快その ものだし、‘Fallen Angel’でのハードな中にも決してメロディアスな部分を失わないところが、このバン ドの大きな魅力だ。スピード感溢れる‘Monkey Business’‘Over And Over’などのナンバーで聴かれ るキャッチーなメロディは同じプロダクション(Rock Steady)の先輩格のKISSにも負けず劣らずと言う感 じがする。全10曲どれもがスカッとするようなハード・ロック・ナンバーで固めたデビュー・アルバムだ。 邦題は「巨星」。尚、初版の一万枚は黄色いレコードだったらしい。 |
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VIOLATION (1977) |
彼らの代表曲‘Cherry Baby’は何度聴いても素晴らしい。まずはイントロのギターの音色にノック・ア ウトされてしまい、ピーター・スウェヴァルのベース・ラインも印象的だし、なんともコーラスが良い。マイ ケル・リー・スミスの声もデビュー・アルバムと比べると格段に突き抜けた感じがするのだ。これ一曲だ けでもこのアルバムを買う価値はあるだろう。全体的にとっても親しみやすいメロディを持った曲が揃っ ている。‘Sing It, Shout It’や‘All Night Long’でのサビの部分の盛り上がりなどはちょっと尋常じゃ ない。当時最も過小評価されたバンドだと思う。サウンド的にはここかしこに受ける要素は一杯あった はずなのに、なんで売れなかったのか不思議でならない。あの時代、ちょっと正統派過ぎたのが原因 なんだろうか。彼らの中で、ベストの出来と疑ってやまないアルバムである。 デビュー・アルバムと比べるとギター・サウンドが多少押さえられ、代わりにコーラス部分が多くなって いるように感じる。 邦題は「灼熱の砂漠」。ジャケットも素敵だ。尚、前作同様プロデューサーはジャック・ダグラス。 |
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ATTENTION SHOPPERS ! (1978) |
実はこのアルバムが発売された当時は全然これの存在を知らなかったのである。ラジオでもスターズ の曲はあまり流れなくなってしまって、彼らの存在を忘れかけていた時期でもあった。今聴き返してみ ると、そんなに悪くはないアルバムだ。デビュー当時のハード・ロック然とした曲は鳴りを潜めてしまっ た感が強いが、代わりに飛びっきりポップなナンバー‘Don't Think’‘Hold On To The Night’‘I'll Be There’が印象的だ。派手なギターは押さえられて、キャッチーなコーラスがいつまでも耳に残る。アメ リカン・ポップ・フィーリング溢れる、まさにツボを押さえたメロディが心地よい。正直、デビュー・アルバ ムを聴いた人が次にこれを聴いたら同じバンドとは思わないかも知れない。それほどこのアルバムに 収められた曲は皆ポップなのだ。また初のバラードも2曲収められていて‘Johnny All-Alone’では日 本人が好みそうな泣きのギターが冴え渡り、‘Third Time's The Charm’もまたハードな曲とは違った マイケル・リー・スミスの思い入れタップリのVo.が光る。 セルフ・プロデュースによるこの3枚目の邦題は「黒い稲妻」。 残念ながら、このアルバムを最後にオリジナル・メンバーのブレンドン・ハーキン(g)、ピーター・スウェ ヴァル(b)がバンドを去ってしまった。 |
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COLISEUM ROCK (1979) |
1曲目の‘So Young, So Bad’の何とカッコ良いギター・リフであることか。デビュー当時のザラザラとし た感じは無くなり、どこか洗練された分厚いサウンド作りとコーラスが80年代突入間近かという趣きを 持っている。ちょっとヒット・チャートを意識したような音が気になるところ。これと言った一曲がないのだ が、‘Outfit’はどこか懐かしいメロディを持った甘酸っぱい香りを運んできてくれるポッピーな秀作。 ‘Last Night I Wrote A Letter’もそういう傾向で途中でアコースティックなサウンドに変化したり後半 の盛り上がるところなんかは少しボストンに似たメロディもチラホラと。良い意味でコマーシャリズム入 ったアルバム。 プロデューサーはバッド・フィンガーやポコなどのアルバムも手がけたジャック・リチャードソン。 |
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LIVE IN ACTION (1989) |
このライヴは2枚目と3枚目のアルバムが発売された直後のそれぞれ1977年・1978年のもので、もち ろんオリジナル・メンバーでのライヴ。全14曲、どれもスタジオ・アルバムよりもノリが良くって彼らが優 れたライヴ・バンドであったことを証明している。特に2枚目の「VIOLATION」収録の‘Cool One’のここ でのアップ・テンポにアレンジされたバージョンはカッコ良い。また‘Waitin' On You’から始まる9分に 及ぶメドレーの中では懐かしのマウンテン「Mississippi Queen」、キンクス「You Really Got Me」、スト ーンズ「Satisfaction」、ロイ・オービソン「Pretty Woman」などのフレーズが飛び出てきて彼らのルーツ が垣間見えるようで楽しめる。 もし当時キッスと同じように4枚目あたりで2枚組ライヴ・アルバムでも出していたら、ちょっとは彼らの 知名度も違っていたかもしれないな、などとこれを聴きながらチラッと思ったりした。 当時このライヴ・アルバムはプロモート・オンリーの未発売のアルバムだったらしいが、今では結構 CDで見かけるので、もし見つけたら即Getしましょう。 |
