PRODUCER特集
No.4〜BILL SZYMCZYK (ビル・シムジク)

☆ビル・シムジクと読む。良く知られているのは、EAGLESの‘Hotel California’であろう
 か。実は私もその正体を良く知らないのだが、主にアメリカン・ロック系のアーティストの作品
 を手がけ、その印象としては、彼のプロデュース以降そのアーティストの作品は以前の作品
 と比べるといい意味でかなり洗練されたポップなものに仕上がっている感じだ。
 ALLAN BLAZEKなる人物と『PANDORA PRODUCTIONS』として1970年代中頃
 に、幾つかのアーティストをプロデュースし活躍した。下に紹介したアーティストの他には
 JOE WALSHや『WINTER FAMILY』のページでも紹介したRICK DERRINGERの
 ‘ALL AMERICAN BOY’やBOB SEGERの‘AGAINST THE WIND’などがある。



ONE OF THESE
NIGHTS
(1975)
EAGLES
3枚目の‘On The Border’から‘Eagles Live’までの
6枚をプロデュース。それまでのウェスト・コースト・サウンド
に更に幅広いジャンルの音楽の要素をとり入れ、初の全米
No.1アルバムとなり、彼らオリジナルのスタイルを完成させ
た。
BLOW YOUR
FACE OUT
(1976)
THE J.GEILS BAND
デビュー・アルバムから本作までのスタジオ・アルバム6枚
をプロデュース。
彼ら2枚目のライヴ・アルバムだが、R&Bバンドとしての姿 
勢は一貫している。シュープリームスの‘Where Did Our
Love Gone’や‘Love−itis’‘Houseparty’‘Wait
Give It To Me’などがベスト・テイクで、あくまで黒っぽく、
熱く迫ってくる。邦題は『狼から一撃!』と言い得て妙!
STRUTTIN' MY STUFF
(1975)
ELVIN BISHOP
本作と次作の‘Hometown Boy Makes Good’の2作品
をプロデュース。それまでの、どちらかと言えば南部の泥臭
かったサウンドを少しメロディアスにし、聴きやすくした。後に
JEFFERSON STARSHIPに加入したVo.のMickey
Thomasが歌う‘Fooled Around And Fell In Love
(愛に狂って)のギターは名演と言える。他に‘My Girl
Holler And Shout’など佳曲がそろう名盤。
BRING BACK ALIVE
(1978)
THE OUTLAWS
3枚目の‘Hurry Sundown’と本作をプロデュース。ウェス
トコーストの爽やかなハーモニーと南部の香りのするサウンド
を合わせ持ったグループ。3本のギターがオープニング・ナン
バーから炸裂する正に白熱のライヴと言える。リーダーの
Hughie Thomason(G.&Vo.)は後にLynard
Skynardに参加。20分にも及ぶ‘Green Grass And
High Tide’はレーナードの‘Free Bird’と並ぶ永遠の
名作といえよう。
THERE'S THE RUB
(1974)
WISHBONE ASH
ツイン・リード・ギターを売りとしたブリティッシュ・ロック・グル
ープだが、リードG.のTed Turnerが脱退し、新メンバーを
加えた後の初のアメリカ録音作。それまでは見られなかった
Hometown’のような、明るいサウンドが印象的だ。しかし
Persephone’や‘Lady Jay’のような、従来の‘哀愁の’
ブリティッシュ・サウンドと言われるような美しいメロディー・
ラインをもった曲もある。