PRODUCER特集
ROY THOMAS BAKER (ロイ・トーマス・ベイカー)

◎1978年頃からの一連のアメリカン・ロックの新しいバンドをプロデュースし、その殆どを
 ヒット・アルバムにした頃から、広く評価されるようになった。例えばCARSの‘Panorama’
 ‘Shake It UP’、FOREIGNERの‘Head Games’、JOURNEYの‘Infinity’
 ‘Evolution’などである。しかしBAKERはそれ以前にも幾つかのイギリスのバンドを
 プロデュースしており、最初にその名を知らしめたのはやはりQUEENのデビュー作から
 4枚目の‘A Night At The Opera’までのアルバムであろう。他にもあまり知られてない
 作品もあるのでここに紹介します。



ROY THOMAS BAKER プロデュース作品
FUTURAMA
(1975)

BE BOP DELUXE
BE BOP DELUXEの2作目。デビュー・アルバムは一連の
グラム・ロックとして捉えられ、リーダーBill Nelsonの思惑と
は違う方向性に行ってしまった。このアルバムでは演奏の水
準の高さもさることながら、1曲、1曲の展開がかなり変化に
富んだものとなっており、ここから彼らの最高傑作‘Modenr
Music’へとつながっていった。
LONE★STAR
(1976)

LONE STAR
ツアー中に一時失踪したMichael Schekerの代役として
UFOに参加したこともあるPaul Chapman率いる6人組み
のバンド。音のほうはと言うと、正統派ブリティッシュ・ハード・
ロック・サウンドに仕上がっていて、コーラスのハーモニーの
厚さなど随処にBakerの手腕がうかがえる。この後、もう一
枚のアルバムを残してバンドは解散してしまう。
MORIN HEIGHTS
(1976)

PILOT
3作目。Beatles風の親しみやすいメロディー作りは相変わ
らずだが、前2作と比べるとサウンド的に厚みを増しており、
聴き応えがある。またアルバム一枚通して見ても、今までの
中でも一番印象深く残る作品だ。この後、William Lyallと
Stuart Tosh(10ccに加入)が脱退する。
OVERNIGHT
ANGELS
(1977)

IAN HUNTER
バック・メンバーにアール・スリックやピーター・オクセンドール
らを擁してつくられた、Mott The Hoople解散後のソロ3作
目。評価的には今一つであったが、曲によっては、全盛期を
彷彿させるものもある。アール・スリックのスライド・ギターが
中々聴かせてくれるが、このメンバーはこのアルバム限りで、
以後再びMick Ronsonと組むこととなる。
QUEEN U
(1974)

QUEEN
Bakerのプロデュースの中でどれにしようかと思ったが、トー
タル・コンセプト・アルバムとしてみた場合、一番最初だった
のでこれにしました。他の3作もみな優れた作品です。アル
バム全体がひとつの曲のような作り方は、本当、素晴らし
い。しかもどの曲も完成度が非常に高い。2作目にして、クイ
ーン・ワールドを極めてしまった感があります。Brianの
ギターの音の重ね方もBakerのアイデアか?