PRODUCER特集
TODD RUNDGREN (トッド・ラングレン)

ソロ・アーティストとして70年頃から活動し始めるが、ほぼ同時期にプロデューサー業としても活動を
始め、74年には自己のグループ‘Utopia’を結成する。この時期ソロ〜グループ〜プロデューサーと
まさに文字どうりマルチ・プレーヤー、マルチ・タレントぶりを発揮していた。
プロデューサーとしては、特にハーモニーの使い方がうまく、何枚かではTood自身もバック・コーラス
に参加している。アーティストの選定には特にこだわっている所は無いようで、その時代ごとに面白
そうなグループが目に入ればプロデュースしていた感じがある。
以下、Todd Rundgren プロデュースによるお気に入りの5組のアーティストの作品を紹介しよう。



Straight Up
(1972)

Badfinger
Bad Fingerとしては3枚目のアルバムで、ヒット曲‘Day After Day’を
含む。‘第二のビートルズ’という形容が常に付きまとう彼らが、それ
を振り払おうと必死になっている感じがある。‘Flying’はLennon風、
The Name Of The Game’はMcCartney風と言えなくも無い。後期
のビートルズ同様、Tom、Pete、Joey という三人三様の作風が出て
いて、Vo.もそれぞれがとっている。ハーモニーの付け方にやはり
ビートルズの影響が大きい。‘Baby Blue’は佳曲。
New York Dolls
(1973)

New York Dolls
モノクロのジャケットに、ピンクの口紅で書かれたタイトルが印象的。
パンクと捉えられてる向きもあるが、純粋なロックン・ロールと言えよ
う。このアルバム以後、もう一枚を発表して解散する。どれもNew
York を感じさせるには充分な程、インパクトある退廃的なサウンド
に仕上がっている。もう少し曲調がPop なものになれば‘KISS’の
先駆者になれたかも。エンジニアにJack Dauglas の名も。Todd らし
いところは、あまり感じられない。
We Are An American Band
(1973)

Grand Funk Railroad
それまでのゴツゴツした岩石のようなサウンドを一つの売りとしていた
彼らが、スタジオの魔術師Toodの手に掛かればいとも簡単に全米
No.1 ヒット・ソングを作り出した。イントロのわずか10秒でノック・アウ
トされてしまうタイトル曲に尽きる。コーラス・ワークはさすがTodd プロ
デュースと言いたいところ。次の‘Shinin’On’もToodのプロデュー
スで‘The Loco-Motion’のヒットを生む。
Bad Out Of Hell
(1977)

Meat Loaf
全米で82週間チャート・インし、全英では382週間(実に7年半!)も
チャート・インを果たし、その巨漢同様、モンスター・アルバムとなっ
た。オペラ仕立てのつくりも素晴らしく、一曲一曲の出来が非常に良く
驚異のデビュー作と言える。Todd 自身もUtopiaのメンバーと共に
参加しており、他にEdgar WinterやEllen Foley(‘Paradise By
The Dashboard Light’でのMeat Loaf との掛け合いが凄い!)ら。
そのハイトーン・ヴォイスは驚嘆に値し、捨て曲一切無しの、まさに
ロック史に残る名盤と言えよう。
Guitars And Women
(1978)

Rick Derringer
それまでの自己のグループ‘Derringer’の直線的なサウンドとは一
変して、かなりポップな仕上がりを見せている。今まで以上にコーラス
が多様化されているのも、Toddならではのプロデュースによるものと
容易に推測される。これもまたTodd以下Utopiaのメンバーが参加し
ている。‘Guitars And Women’‘Everything’‘Desires Of The
Heart’、永遠の名曲‘Don’t Ever Say Goodbye’など楽曲的にも
優れた作品が並んでいる。この人はグループよりもソロのほうが良い
曲を作る傾向があります。