WEST COAST

ここでは、ウェスト・コースト・サウンドと言われているものの中から気に入っている物を
幾つかピック・アップしてみました。人によって、その見解は幾分違うと思うが、私に
とってのウェスト・コースト・サウンドとは、カントリーやブルーグラスの要素を残しつつ
アコースティックとエレクトリック・サウンドの融合したサウンドと捉えている。また、どの
アーティストも青空を突き抜けるような澄んだコーラス・ハーモニーが特徴と言える。



On The Border
(1974)

EAGLES
このアルバムからDon Felder が参加(2曲のみだが)し、以後の‘One
Of These Nights’‘Hotel California’などWest CoastSoundに
とどまらない、スケールの大きいサウンドを生み出す足がかりとなる。
Already Gone’‘James Dean’など躍動感溢れるROCK SOUNDが
特色を強めているが、‘Best Of My Love’に代表されるようにアコース
ティック・サウンドにのった、爽やかなハーモニーが彼らの前期の最大の
持ち味と言えるだろう。
The Captain And Me
(1973)

The Doobie Brothers
Dobbies の最高傑作アルバム。Tom Jonston と Patrick Simmons、この
2人のコンビ無くしては、このグループを語れまい。‘Natural Thing’や
China Grove’といったTom のスピード感あるタイトなサウンドと、
South City Midnight Lady’‘Clear As The Driven Snow’のようなアコ
ースティック・サウンドが特徴的なPat の曲作りが対比をなしていて面白
い。
このアルバムからベースとツイン・ドラムの迫力がその威力を発揮する。
A Good Feelin'
To Know
(1972)

POCO
かつてはJim Messina も参加していたWest Coast系 の隠れた名グルー
プ。このアルバムでのメンバーはRichie Furay、Rusty Young、 Timothy
B. Schmit、Paul Cotton ら。ここでは初期のEagles にも通じる、爽やかな
ハーモニーとカントリー色強いアコースティック・サウンドが特徴的だ。全
9曲どれも佳曲で、表題曲の‘A Good Feelin' To Know’‘And Settlin'
Down’などキャッチーな曲もいいが、‘Ride The Country’のような6分以
上の力作も飽きることなく、楽しめて聴かせてくれる。
Friends
(1976)

Loggins & Messina
Poco を脱退したJim Messina がKenny Loggins と組んで1971〜
77年まで活動したデュオのベスト・アルバム。2人の息の合ったコーラス
とMessina のパキパキ・サウンドのギターが特徴的だ。‘Your Mama
Don’t Dance’‘My Music’‘Thinking Of You’‘House At Pooh
Corner’など、どれをとってみても珠玉の名曲と言えよう。
Late For The Sky
(1974)

Jacson Browne
3枚目のアルバム。ウェスト・コースト・サウンドと言えるかどうか分からな
いが、この人特有の内省的なサウンド(たぶん詞も)が確立された作品。
The Road And The Sky’‘Walking Slow’といったアップ・テンポな
曲も良いが、‘Late For The Sky’や‘For A Dancer’‘Before The
Deluge’など心の奥深く訴えかける曲が持ち味と言える。